2012年覇者のマレーが臀部故障で出場を取り消し、トップ20のうち5人が欠場 [全米オープン]

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 8月28日(月)に開幕する今シーズン最後のグランドスラム大会「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月28日〜9月10日/ハードコート)では、故障によりトップ選手たちが相次いで欠場を表明している。第2シードで出場予定だったアンディ・マレー(イギリス)もまた、臀部故障のため欠場すること発表した。

「ウィンブルドンのあとは休養も十分とったし、全米オープンでプレーするためにできることはすべてやったんだけどね。多くの臀部専門の医師にも相談したり、休養、リハビリなど、この大会に出場するためにすべてやったよ。ここ数日は練習中もそんなに悪い状態ではなかったんだけど、この大会で優勝するにはこの状態では無理だと思ったんだ。優勝することが大会に出場する目的だからね」と2012年の全米オープンで自身初のグランドスラム大会のタイトルを獲得したマレーは声を詰まらせながら言った。

 今週、世界ナンバーワンの座をラファエル・ナダル(スペイン)に明け渡したマレーは、先月12日に行われたウィンブルドン4回戦でサム・クエリー(アメリカ)にフルセットで敗退したのを最後に、試合には出場していない。このクエリー戦では、明らかにマレーの臀部に異常があるように見えた。

 30歳のマレーは、今年6月に開催された全仏オープンのスタン・ワウリンカ(スイス)との準決勝で、初めて臀部に違和感を覚えたことを記者会見中に明らかにした。

 故障により、残りのシーズンをプレーするかどうかは、数日中に決定するとマレーは言っている。マレーは長年ケガに悩まされてきたが、故障によるツアーの長期離脱というのはこれまでにない。

「試合に出ようとしたことで、症状はよくならなかったよ。全米までによくなるかどうかが問題だったんだけど、結局、間に合わなかった」とマレーは言った。

 男子シングルスでは、すでに昨年の大会覇者のワウリンカ、準優勝者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ベスト4の錦織圭(日清食品)が出場を回避しており、マレーが欠場することにより、さらにトップ選手不在の大会となった。

 3度に渡りグランドスラム大会のタイトルを獲得しているワウリンカが左膝の手術を受け、グランドスラム12回の優勝を誇るジョコビッチが右肘を故障、2014年大会準優勝者の錦織は右手首を故障している。

 2016年ウィンブルドン準優勝者のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)も左手首故障により出場を取り消しており、マレーの離脱によりトップ11のうち5人が欠場となった。

 第1シードのナダルと第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)が優勝候補となるが、ドローでは、両選手はともにトップハーフに入っており、順当に勝ち上がれば準決勝で対戦することになる。

「今年は本当にケガをしている選手が多いよね。僕は、今シーズンの終わり頃にはケガを直してプレーできるようになりたい。早くコートに戻ってプレーしたいね。大会に出場できないことは寂しいけど、できるだけ早く復帰できるように頑張るよ」とマレーはコメントした。

 もしドローが発表される前にマレーが欠場を表明していれば、フェデラーが第2シードとなり、ドローではボトムハーフに入るため、ナダルとは決勝まで対戦しないことになっていた。

 ドローの変更として、2014年大会覇者で第5シードのマリン・チリッチ(クロアチア)が第2シードのマレーの場所に入り、1回戦でマレーと対戦予定だったテニス・サングレン(アメリカ)と対戦する。グランドスラム大会のルールにより、第17シードのクエリーがチリッチの第5シードの位置に移り、1回戦でジル・シモン(フランス)と対戦する。

 クエリーがいた場所には、フィリップ・コールシュライバー(ドイツ)が第33シードとして入り、1回戦で予選勝者のティム・スマイチェク(アメリカ)と対戦する。

 予選で敗退したルーカス・ラッコ(スロバキア)がラッキールーザーとして本戦に繰り上がり、1回戦でブノワ・ペール(フランス)と対戦する。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)の会場で練習するアンディ・マレー(左)とコーチのイワン・レンドル(右)
Photo:NEW YORK, NY - AUGUST 26: Andy Murray of Great Britian with his coach Ivan Lendl during a practice session prior to the US Open Tennis Championships at USTA Billie Jean King National Tennis Center on August 26, 2017 in New York City. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)