覗けば深い女のトンネルとは? 第37回「理想の男性像は変化するもの」

 

思った以上に話題になってない気がしますが『ツイン・ピークス』の最新作が放送されてますね。このドラマは25年ほど前、本国アメリカや日本で社会現象となった大人気作品でした。アメリカでは放送時間には街から人が消え、日本からはツアー客が押し寄せたとか。謎が謎を呼ぶミステリアスなムードに和久井もすっかりドハマりしてました。で、新作に合わせて過去作を見直してたんですよ。そしたら……。

 

当時「キャーステキかっこいい!」と思ってた男性キャラがまったくピンときませんでした。単にチャラチャラした若造じゃねえか、みたいな。一方で女性の好みは変わらなくて、美人だなあと思うキャラは昔と同じ。これ、けっこう大変なことです。

 

つまり、社会に出たての結婚以前にステキと思ってた男性像と、いい加減社会経験を積んだいま、ステキと思う男性像が異なるってことはですよ。

 

20代で結婚したら、当時は好きだったかもしれない夫のことをいまいいとは思わないってことです。確かに昔は、あれこれウンチク述べる男性が頭がよさそうに見えて好きでしたが、いまではめちゃくちゃ苦手です。

 

少女マンガを見てみても、中高生向けの作品は、「俺様」キャラがとっても多いです。勉強ができて、「おいお前、バカだなあ!」「俺について来いよ!」みたいにヒロインの上に立ってリードしてくれます。

 

それが社会人女性向けになると「癒やし系」が台頭してきます。『一緒に遭難したい人』(西村しのぶ)のヒーロー・マキちゃんは、公務員でぼくとつでちびっ子で年下です。癒し以外何にもできなそうな平凡男子です。マキちゃん、学園マンガじゃまったく活躍できなそう。

 

少女マンガの金字塔『ベルサイユのばら』のオスカル様は、こんなことを言ってます。

 

「血にはやり、武力にたけることだけが男らしさではない。心やさしくあたたかい男性こそが、真に男らしいたよるにたる男性なのだということに気づくとき……たいていの女はもうすでに年老いてしまっている……と」

 

最後の1文が余計だけど、まさにこれです。

 

女がまだまだ未熟なうちは、見た目や声の大きさに騙されちゃうんです。和久井も、偉そうにしている男性は本当に偉いんだと思ってました。だけど、自分にだんだん知識がついて自立してくると、真実の姿が見えるようになってきます。ベラベラ知識をひけらかす人よりも、自分を尊重して話を聞いてくれる人のほうが圧倒的に好感度が高いです。

 

和久井は最近、年上の男性が苦手です。

 

先日、とあるアラフィフ男性と飲んだんですよ。和久井はGPS使って店まで行ったんで迷うはずもないんですが、その人が想定していた道と違ったようで「迷ったんだね?(クス)」とか言われました。年上の男性って、自分より年下の女を年下扱いすることが多いんですが、年下ったってあんた、あたしゃ40過ぎの中年ですよ。子ども扱いされて喜ぶ歳でもないし、そういう相手のアラが見えてしょうがない。若い女子相手でも、おじさんの長い説教とか鬱陶しいものなので、要は「いい歳した男性が20代のころと同じように女をマウンティングしようとすると、嫌われる率が高い」ってことです。

 

そう考えると、ひとりの相手と一生寄り添うのってホント大変ですよね。2人が足並み揃えて成長していけるか、お互い好みがまったく変わらないかのどちらかでしょうか。40代で修羅場を迎えてる夫婦の話って、たけのこのようにボコボコいっぱい目にします。

 

女は人生のステージによって環境が大きく変わるし、それによって必要とする男性像は変わっていきます。年齢相応に変わらなきゃいけないわけで、男も女も、年齢なりの魅力を身につけたいもの。若いころと同じ感覚では、大人になった周囲から取り残されちゃいますよ。