鹿島戦は0-1で敗戦。選手たちは試合後、呆然とした表情を浮かべていた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大 (全2枚)

[J124節]C大阪0-1鹿島/8月26日/ヤンマー
 
 勝てば勝点「1」差、負ければ勝点「7」差。首位・鹿島との一戦は、2位・C大阪にとって優勝戦線生き残りを懸けた大一番だった。
 
 しかしチャンスは作れども、どうしてもゴールを奪えず。逆に88分にカウンターから失点し、痛恨の敗戦を喫した。
 
 内容は悪くなかったが、結果は残せなかった。試合後には、その事実をどう飲み込めば良いのか複雑な表情を浮かべる選手たちの姿があった。
 
 中盤で攻守に奮闘した山口はこう語る。
 
「内容は悲観するものではなかった。ただ勝てなかった。今日はCBが前に押し上げてきてくれたので、カウンターを食らっても自分たち(ボランチ)がプレスバックする時間があった。だから後ろは非常に安定していた。でも、最後の最後、一瞬の隙だった。今日は決定機があったので、それを決め切れなくてみんなが前がかりになったところでバランスを崩してしまった」
 
 水沼宏太も山口と同様に、チームとしてのパフォーマンスの良さを強調する。
 
「できた部分はあったので、ポジティブに捉えたい。やろうとしていたことはできた」
 
 もっとも鹿島との差があったのは確かだ。
 
 山口はチームとしての課題を「(試合終盤の)集中力であると思うし、試合の進め方も考えなくてはいけない」と話し、水沼も「鹿島は内容が悪くとも勝ち切る。見習うべきところはたくさんあった。嫌なところに人数をかけてくるし、みんなで統一してやってくる。僕らがもっと上に行くためには(そういうところを)意識したい」と、続ける。

【C大阪0-1鹿島 PHOTO】白熱のゲームはレアンドロの劇的ゴールで鹿島が制する!
 水沼の言葉通り、鹿島戦は今のC大阪にとって良い教訓となったはずだ。
 
 鹿島のCB植田直通は「うちは0に抑え、1点を取ってどうにか勝ち切ることができました。そこはいつもやっていることなので、狙い通りでした」と振り返る。どんな試合でも“いつも通り”の展開に持ち込めるのが鹿島の強みと言えるのだろう。
 
 では、C大阪にとって苦しい時に立ち戻れる確固たるスタイルは存在するのか。ユン・ジョンファン監督の下、どんな時もハードワークする姿は特長になってきたが、19節の大阪ダービーに敗れて以降、4試合で1勝1分2敗と、失速に歯止めをかけられずにいる。
 
 スタイルというのは一朝一夕に身に付けられるものではないが、鹿島戦のようにキッカケとなる試合をどのようにチームの力に還元していくかで、今後の成長の度合いは変わってくるはずだ。

 ここから這い上がっていくメンタリティがC大阪にはあるのか、見守りたい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)