6月のコンフェデでチリを土俵際まで追い詰めたオーストラリア。その試合でロギッチに代わって先発出場したのが、英雄ケイヒル(4番)だった。(C)Getty Images

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 いよいよ4日後に迫ったワールドカップ最終予選の大一番、日本代表対オーストラリア代表。勝てば本大会出場が決まる日本と同じく、オーストラリアも埼玉スタジアムで3ポイントを掴めば、出場切符をほぼ手中に収めることになる。まさにディサイシブ(決定的)なビッグゲームだ。
 
 8月26日付けの豪紙『The Daily Telegraph』は「サッカールーズ(オーストラリア代表の愛称)はいかにして日本戦で勝利を挙げるのか」と題し、展望記事を掲載した。その中で同紙は母国代表チームが有利だと予想。その根拠は6月に開催されたコンフェデレーションズ・カップにあり、「重要なワールドカップ予選を前に真剣勝負を3試合も戦えた。日本ができなかった大きな経験を積んだ」と記した、
 
 コンフェデは2分け1敗でグループリーグ敗退。第1戦のドイツ戦を2-3で落とし、第2戦のカメルーン戦は1-1のドロー。同紙は「最初の2試合は内容的に見るべきものが乏しく、アンジェ(ポステコグルー監督)のやりたいことがなんなのかもいまひとつ判然としなかった」と批評しつつ、「それが第3戦で劇的に変わった。チリ戦は過去5〜6試合の中で最高の内容だった」と称えた。
 
 1-1のドローに終わったチリ戦で、ポステコグルー監督はスタメンを何人か入れ替え、機動力を重視したスタイルに転換。90分間を通して南米王者にハイプレッシャーを掛け続け、互角以上のパフォーマンスを見せたのだ。
 
 同紙が日本戦に向けてひとつのポイントだと指摘するのが、そのスタメン構成だという。鍵を握るのは中盤の2枚看板、トム・ロギッチ(セルティック)とアーロン・ムーイ(ハッダースフィールド)。コンフェデの最初の2試合で振るわなかった彼らふたりを、チリ戦では先発から外した。これが指揮官にとって悩ましい問題になっているようだ。
 
「チリ戦は素晴らしかった。アンジェの3バックシステムがどういうフットボールを志向しているのかが良く分かった。だがその試合には、ふたりの重要人物が出場していない。ともに我が国のベストプレーヤー、ロギッチとムーイである。突出した技巧はあるが運動性能が低いこのコンビをどう使うのか。彼らを起用してチリ戦と同等のパフォーマンスを引き出せるのか。一方、タレント力の高い彼らを先発から外して、日本のような強敵を相手に結果を残せるのか。指揮官はとても大きなクエスチョンに答を出さなければならない」
 
 はたしてあのチリ戦で得た手応えを、ポステコグルー監督はどのような形で昇華するのだろうか。ロギッチとムーイ。もしスタメンから外れたなら、ゲーム終盤における強力な切り札となりうるだけに、日本にとって脅威なのは変わらないが……。

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