左足のクロスからパトリックのゴールをアシストした丹羽。「ホットラインはガンバ時代からあるんで」と振り返った。写真:田中研治

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[J1リーグ24節]大宮 1-1広島/8月26日(土)/NACK
 
 J1残留に向けたライバル同士の直接対決。待望の先制点は今夏に加入したパトリックと丹羽大輝の“元G大阪コンビ”によって53分にもたらされた。
 
 試合後にミックスゾーンでそのシーンを振り返った丹羽は、1トップと右SBに入るふたりの関係性について「ホットライン」と表現した。
 
「流れのなかでもパス交換でパト(パトリック)にボールを入れたり、前半からフワッとしたボールを入れてキープさせたり。お互いに特長は分かっていますから。
 
 ボールを持った時にパトが動き出してくれるのは分かっていて、パトも僕からどんなボールが出てくるかを理解してくれている。この“ホットライン”はガンバ時代からあるんで」
 
 右サイドの敵陣深くで青山敏弘から丹羽がボールをもらったシーンを回想する。丹羽の目の前には大宮FWマルセロ・トスカーノがクロスを上げさせまいと立ちはだかっていた。
 
「それまで相手は縦を切りにきていて、内に入れば付いてこられないだろうという読みがあった。駆け引きの部分で、あれは上手くマークを剥がせたと思う。狙い通りですね」
 
 切り返して、左でクロスを上げた。
 
「練習は嘘をつかない。今週、みんなが居残りでクロスのトレーニングを相当やってきた効果が現われた」
 
 内巻きでゴールに向かうボールに対して、パトリックが大宮DFの前に身体を入れて身体を投げ出すかのように低い位置でヘディング。ネットを揺らした。
 
「得点につながったのはポジティブ。サイドハーフとSBが良い関係性を保って崩せているし、ああいう形を増やしていって、ゴールに直結するプレーでチームに貢献したい」
 
 その7分後に同点弾を沈められて、勝点3を持ち帰ることはできず。それでも丹羽は、「勝点3を取れた試合だったと思いますが、この『1』が最後にはJ1残留につながる大きな『1』だと信じてやっていきたい」と俯かなかった。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

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