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 こんにちは、のべ4000人を超えるビジネスマンの買い物に同行してきた服のコンサルタントの森井良行です。今回は若手サラリーマンに求められるビジネスファッションのポイントについてお話しします。

「やる気はあるんだけど、身だしなみで損している後輩がいるんですよね……」という話をクライアントから聞くことがあります。身だしなみの指摘は、臭いの問題と同じくセンシティブだからこそ、上司の立場から本人に伝えづらいそうです。

「ビジネス印象において清潔感が大切!」という共通認識はあったとしても、世代によってその解釈は異なります。実際、シャツにアイロンを掛けているからといって、「清潔感がある!」とは言えない時代になりました。では、そんなとき若手サラリーマンはどうしたらよいのでしょうか?

◆若手が陥る! 「清潔感」の盲点

清潔と清潔感が異なることをご存知でしょうか? 意外と知られていませんが、清潔感とは、生活感をゼロにした雰囲気だということ。つまり、不潔ではなかったとしても清潔感があるとは言えないのです。

 生活感をゼロにするために欠かせないポイントは「下着」にあります。ここでいう下着とは「肌着・靴下」のことです。これらのアイテムは、汗を吸収するための存在であり、「汗=生活感」をイメージさせてしまうのです!

 ノーネクタイが基本と言われるクールビズでは、「Vネック型の肌着」が重要! しかも、色はベージュです。肌着と言えば白をイメージしますが、これでは白シャツから透けてしまいます。肌に同化するベージュ色で白シャツから肌着が透けるリスクを回避しましょう。

 また、靴下は靴もしくはスラックスに色を合わせることが重要です。取引先で靴を脱ぐ可能性がある方は、靴下の色をスラックスに合わせることで、脱いでも生活感がゼロになるよう工夫が必要です。

◆ネクタイの有無でシャツを変える!

 清潔感といえばホテルマンを連想する方も多いのではないでしょうか? 元ホテルマンから聞いた「清潔感の秘訣」は、先端を意識するというものでした。

 爪先・つま先・毛先はじめ、私はこれに加え「シャツの襟先」を重視しています。ノーネクタイを前提とするクールビズでは、襟型によってシャツの襟先がピョコッと浮いてしまうのです。これを防ぐため、ボタンダウンシャツがあります。

 ここで注意したいことは、このシャツはノーネクタイ専用シャツだということ。ややカジュアルな印象が強いボタンダウンシャツに合うネクタイは、同じくカジュアル気味のニットネクタイです。ビジネススーツに合わせる表面がツルッとしたネクタイにボタンダウンシャツは合わないので気をつけましょう。

◆そのシャツは手抜きビズかもしれない……

 謙虚と地味を誤解している若手がいるかもしれません。もちろん、派手な恰好はビジネスファッションに合いませんが、地味な恰好も謙虚というより自信がないように映ることがあるようです。

 ネイビー・グレーをベースとしたスーツ自体にアクセントをつくることは難しいですが、シャツ・ネクタイに色を入れることは可能です。白シャツ指定など決められている場合を除いては、クールビズのシャツに色・柄を入れてみてはいかがでしょうか?

 ビジネスシーンにおける白シャツの魅力は、ジャケットを上に羽織るからこそ映えるのであって、ノージャケットでは「上着を脱いだだけの手抜きビズ」に見えることもあるからです。白に近い淡い色・コントラストが弱めのストライプ柄程度であれば、主張しすぎず華やかに見えるでしょう。

<文/森井良行>

【森井良行】
株式会社エレガントカジュアル代表取締役。’79年 千葉県出身。服のコンサルタント、「プロの目線でユニクロも好印象!」をモットーとして、のべ4000人を超えるビジネスマンの買い物に同行。公式サイト「エレカジ」にて、自身がリサーチしたアイテム情報など随時更新中。上場企業から「営業マンのための印象研修」を請け負っている。