「アキレアの橋 〜2020遥かなる東京へ〜」で野村忠宏と高橋大輔が対談

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野村忠宏がプレゼンターを務めるスポーツドキュメンタリー「アキレアの橋 〜2020遥かなる東京へ〜」(毎月1回夜7:00-8:55 BSフジ)。9月3日(日)の放送では、ゲストに高橋大輔が登場し、現役時代を当時の映像とともに振り返る。

【写真を見る】高橋大輔「滑らなくていいのであれば、滑りたくないです (笑)」

番組収録後、取材に応じた野村と高橋に、番組の見どころやスポーツに対する思いを聞いた。

――番組を終えた感想を教えてください。

野村:リオオリンピックの時に一緒にキャスターの仕事をしましたが、今回は、自分が聞き手として大輔のフィギュア人生を振り返りました。知らなかった部分もありますし、本音で話してくれたので良かったです。あとは夜、お酒飲んで“くだけてる”大輔を見たいな!(笑)

高橋:久々に緊張しましたが、話しやすいのでどんどんしゃべってしまって…。 (言い過ぎて)「大丈夫かな?」と思うところもあるので、うまく編集してほしいです(笑)。

――今回の収録で、印象に残っていることは?

野村:(大輔が)いつもフィギュアを嫌いになっていること(笑)。

高橋:確かに嫌になっていますね(笑)。

野村:自分の場合も、練習が嫌とか、試合から逃げ出したいという葛藤はたくさんありました。立ち止まりもしましたが、悔しさや到達したい目標があったので、自分が選んだ道から逃げ出さずにチャレンジし続けられましたね。

高橋:僕は野村さんほど強くなかったので、自分の心を軽くするために、人のせいにして…(笑)。もちろん頑張りますけど、(プレッシャーを)ため込まないようにしていました。野村さんと全く別パターンかもしれないです。あまり、格好良い方法じゃないんですけど…(笑)。

――それでも、世界のトップになりました。

高橋:僕の場合は、手を差し伸べてくれる人たちがいました。良いタイミングでたくさんの方に出会えたからこそです。

野村:環境や支えてくれる人との縁は必ずありますよね。あとは才能! 才能っていつ開くか分からないんですよ。才能があったとしても、開花するタイミングは人それぞれです。それまでに辞めていく人もいるし、悪い言い方ですけど無駄な努力をする人もいる。けがに敗れていく選手もいるので、そういう意味では運もありますね。

――現在、高橋さんのフィギュアスケートに対する感情は?

高橋:フィギュアを好きか嫌いかと言われると、よく分からないですね。

野村:現役は引退したけど、今はアイスショーでプロになってるわけでしょ?プレッシャーはあるの?

高橋:お金を払って見に来ていただいているからには、それなりのことはしなくちゃいけない。仕事ですので、現役の時とは違う緊張感がありますね。好き嫌いではなく、フィギュアも自分の一つと思うようになりましたね。ただ、滑らなくていいのであれば、滑りたくないです(笑)。

野村:そういうことを言うからダメなんだよ!(笑)。でも、苦しくても自分の“生きる道”だもんね。

――野村さんは、さまざまなアスリートと出会っています。他のアスリートと比べて高橋さんが違うところはありますか?

野村:「よくそのマインドでトップになれたな!」ということ(笑)。成長過程の中で、自分自身をアスリートだと感じることはなかったでしょ?

高橋:今でも「なんで一番したくないことをしてんねやろ」と思います(笑)。

野村:(普段は)つかみどころがなくて“のらりくらり”しているし(笑)。でも、リンクの上で勝負している時の表情はアスリートで、滑っているところを見たら格好良い。もしかしたら、それが魅力かもしれない。自分らが思い描くアスリートとはちょっと違う。

高橋:フィギュアに向いていたのかもしれないです。競技性にも巡り会えました。

――視聴者に向けて見どころをお願いします。

高橋:頑張り過ぎて弱ってる人に見てもらったら元気が出るかもしれません。こんな人間でも、アスリートになれますよって(笑)。

野村:もちろん才能や支えも必要ですけど、やることをやらないとチャンピオンにはなれないですからね。“自分の作り方”は人それぞれなので、正解は一つじゃないということが伝わればと思います。