22日、韓国・朝鮮日報は、ソウルの自転車駐輪場が「自転車のごみ捨て場」と化し問題となっていると報じた。写真は韓国。

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2017年8月22日、韓国・朝鮮日報は、ソウルの自転車駐輪場が「自転車のごみ捨て場」と化し問題となっていると報じた。

ソウル市内には、「自転車利用を奨励する」という自治体の趣旨の下、2007年から約90億ウォン(約8億7200万円)を投じ造られた駐輪場が現在18カ所ある。しかし最近、駐輪場に要らなくなった自転車を捨てる人が続出しているという。

ある地下鉄駅出口に08年にできた駐輪場は、地上2階建て、430台収容可能と立派な規模だが、現在では止められている100台余りの自転車がほこりまみれ、中にはサドルのないものもある。管理人によると「放置自転車のせいで『必要な人が利用できない』という苦情が多く寄せられている。放置自転車を片付けても、誰かが別の自転車を捨てていく」とのこと。

韓国で個人が自転車を廃棄するには、区などで2000〜4000ウォン(約190〜390円)の「廃棄物処理ステッカー」を購入し、自転車に貼り付けて出さねばならない。この作業を「面倒」「費用を負担したくない」と感じる人たちが、駐輪場の会員登録や利用料が不要なのをいいことに、無断で廃棄しているというのだ。

駐輪場を運営する区役所はそれぞれ、年間で最大1500万ウォン(約150万円)ほどの維持・運営費を支払っているという。ある区役所の関係者は「日本はほとんどの駐輪場が有料だが、韓国は大部分が無料で使えるよう区民にサービスをしている」と説明、「少なくとも、自転車を捨てたり無責任に放置したりすることはやめてほしい」と訴えた。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「なんで捨てるのにお金を出してステッカーを貼らなきゃいけないの?古物商に持ち込めばお金ももらえる」「捨てるなら駐輪場でなくごみ捨て場に出せばいいのに。そうすれば古物を集める人が持って行ってくれる」など、自転車の廃棄システムに異議を唱えるコメントが寄せられている。

しかし、「市民意識がまだまだ」「国民の意識レベルが幼稚園児以下だから…」「韓国には小学校教育からやり直すべき人が多い」とのマナーの問題を指摘する声も強く、日本と比較して「今からでも日本のように自転車の防犯登録ステッカー貼り付けを義務化すべき。夜間の無灯運転なども罰金の対象にして盗難届の有無も確認することで、放置自転車や盗難自転車の持ち主探しにプラスになる」と主張するコメントも。

また「90億もかけて18カ所?しかも歩道に設置しただけだし、9億でも十分だと思う」と、巨額の工費へ疑いの目を向けるユーザーも見られた。(翻訳・編集/松村)