[8.26 J1第24節 横浜FM 1-0 FC東京 日産]

 横浜F・マリノスのMF前田直輝が、MF天野純に代わってピッチに送り出されたのは後半36分。ポルトガル1部ポルティモネンセに期限付き移籍するため、この日がFC東京ラストゲームとなるMF中島翔哉が途中出場を果たした、わずか1分後のことだった。

 2人は東京ヴェルディアカデミーの同期で、「小学5年生から一緒だった」(前田)という間柄。東京Vジュニアユース、東京Vユースを経て、ともに高校3年生で2種登録選手としてトップチームデビューを果たしたが、中島が14年、前田が15年に育ったクラブを離れ、現在は異なる道を歩んでいる。

 そんな旧友が相対した試合終盤、先に目立った動きを見せたのは前田だった。後半38分、自身が“おとり”となったスペースにMF扇原貴宏が抜け出すと、そこからFWウーゴ・ヴィエイラの先制点が生まれた。対する中島は同44分、PA内で決定的な右足ループシュートを放ったが、惜しくもクロスバーに阻まれた。

 試合はそのまま終わり、横浜FMが1-0で勝利。前田は「さっきユニフォーム交換しようかって話になったんだけど、あとにしようかって話になって」と自らのユニフォームを手に取材エリアへ現れると、開口一番に「アイツのラストゲームだったので、負けなくてよかったです」と笑顔を見せた。

 それでも自身のプレーについて「最低限のことはやった」と控えめに評価したのに対し、中島については「あそこで一個チャンスを作ったし、さすが」と素直に賞賛。ライバル心の有無を問われても、「やっぱり意識はするけど、『何が何でもアイツだけには負けたくない』という気持ちはない。これからも良い関係を持ち続けられればいい」と冷静に答えた。

 試合後、前田は自身のツイッターを更新。中島とのユニフォーム交換の写真を添えて、「また一緒にサッカーしよう!」と投稿した。「アイツが日本代表に行くんだったら、俺も行って一緒にやれれば」(前田)。異国の地で挑戦を始める旧友と、次に同じユニフォームを着る機会は、“日の丸”を背負った舞台だと望んでいる。

(取材・文 竹内達也)
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