昔から、異性に気持ちを伝える手段として、“手紙”が多く使われていた。

その中には、相手を想う、数々の言葉がつづられている。

時は、2017年の東京。

日々行き交うLINEに対して、現代の男女は何を想うのか。

彼女がおり、本命視されていなかった裕子。しかしLINEのやり取りの結果、裕子になびいた悠馬

その真相や、いかに。




夏らしいことをしようという名目の元で開催されたBBQに来ていたうちの一人が、裕子だった。

皆お酒も入り、夏の夜の陽気に体を任せてはしゃぐ中、裕子は一人だけテーブルの上を片付けしたり、飲み物をさりげなく補充していた。

必死にアピールする訳でもなく、少し控え目ながらも細かやな気配りができる裕子に好感を持ったのは言うまでもないだろう。

「女性は座ってていいから。裕子ちゃんも、好きに食べて飲んでていいよ。」

BBQとなると、男性は俄然張り切る。

良いところを見せたいという虚栄心なのかもしれないが、昔から肉を焼くのは男性の仕事だと思っている。

「肉焼けたよ!裕子ちゃん、食べてる?酒は足りてる?」

少しおっとりしている裕子が気になってしまい、色々と話しかけてみる。その度にふわっとした笑顔を向けてくれる裕子に、何故か癒されている自分に気がつく。

「俺、映画が好きで。今オススメの映画やってるから、見に行けたらいいな。」

そんなことを話していた記憶はある。

しかし、実際問題、別れそうではあるが自分には一応彼女もいる。だからそれ以上でもそれ以下でもなかった。




翌日、裕子の方からLINEが来た時は正直驚いた。
自分から送ってくるようなタイプには、見えなかったから。


こんなLINEが来たら嬉しい。男性が喜ぶLINEとは?


A1:仕事で一息つきたいタイミングで、LINEを貰うと嬉しい


裕子からのLINEは、何だか可愛気があった。丁寧な口調も裕子らしく、昼休み前にささっと返信を送る。




今週末は、彼女・菜穂子と映画に行く約束をしていたことをふと思い出す。しかし、怒るとヒステリックで異常に束縛の厳しい菜穂子に嫌気がさしていた。

実は昨日のBBQ中にも、菜穂子からこんなLINEが来ていた。




付き合ってもうすぐ1年弱。見た目は抜群にタイプなのだが、日に日にモンスター化していく彼女に、げんなりする。

気の強い菜穂子のLINEを見た後に、裕子の控え目な感じのLINEを見ると、天と地の差を感じずにはいられない。

別に結婚の約束をした訳でもない。しかし妙な正義感というか、男気が邪魔をして、中々自分からは、別れようとは言えなかった。

-裕子は、僕に彼女がいること知ってるのかな…

知っていたら嫌だな、と咄嗟に思った。(しかし女のネットワークは怖い。すぐに裕子に伝わっていたことを後で知った)。



しかしそんな僕の心配とは裏腹に、裕子はこまめにLINEをくれた。

内容は、特別なことは何もない。ただ夕方くらいに、“疲れたなぁ”と思う頃合いで、タイムリーに裕子からのメッセージが届くのだ。





僕は、タバコは吸わない。だから“一服してくる”と言って休憩することはないが、裕子からのLINEはまさに喫煙者が感じる一服と似ているのかもしれない。

ちょっと疲れたな、休憩したいなと思った時に、さり気ないLINEが入っていると嬉しい。

単純だから、残り数時間も頑張ろうと思える。




裕子からのLINEを微笑ましく見ていると、菜穂子からLINEが入った。




はぁ...

携帯から、思わず目を反らす。どうしてこうも攻撃的なのだろうか。女性が強いと、単純に怖い。

日々会社で戦い、世間に揉まれている中で、彼女くらいは唯一の拠り所でいてほしいのに...

裕子のLINEと彼女のLINE。
そこに、その女性の人間性が表れていた。


LINEで分かる人間性。男が女に求めるものとは?


A2:特別な一文なんていらない。さり気ない会話で十分


日に日に彼女に不満が募る一方で、裕子からのLINEが徐々に日常になり始めていた。

夕方に、裕子からLINEが来ると嬉しくて、気がつけば待ちわびている自分がいる。連絡が来ない日は、少し心がざわついた。

けれども自分から誘うキッカケも掴めずにいた時、タイミングよくBBQのメンバーで集まることになった。

持つべきは、友達だ。なにも頼んでいないけれど、空気を読んだかのような提案に感謝だ。

裕子が来るのか、それだけが気になり、すぐに裕子にLINEを送る。




別れるなら、今しかない。そう思い、意を決して菜穂子にLINEを送った。




決して、特別な会話を求めているわけではない。日々の自分の仕事を理解して欲しいし、そっと寄り添うように側にいて欲しい。

ただ、それだけだ。

会っていない時に“何してるの?”と執拗に聞いてくる女性よりも、気遣いが出来てホッとするような女性がいいに決まっている。

だから開放的な空間が心地よい、会社の仲間でもよく集っている『ノマドグリル・ラウンジ』で裕子を見かけた時、頭で考えるよりも先に口が動き、気がつけば映画に誘っていた。




「来週土曜、何してる?二人で映画でも見に行かない?」

戸惑っている裕子を横目に、僕は上機嫌だった。

たしかに菜穂子はSクラス並みに可愛くて一緒にいて鼻高々になれる。その一方で、裕子は可愛いけれども目を引くほどの美人ではない。

でも結局、美人は3日で飽きると言うように、美しいだけの女性なんてごまんといる。

-気遣いが出来て、男性を立てることのできる女性。

LINEで、その女性の本性を見抜くことはできる。

現代において必要なのは、そんな昔ながらの大和撫子精神を持った、裕子のような女性が実は一番モテることを、女性達は気がついていないのかもしれない。

<これまでのLINEの答えあわせ【A】>
vol.1 デート後「今日は楽しかったです!」の一文に潜む、女の嘘。
vol.2 日記かよ?!一方的に “俺通信”を送る男が結婚できないワケ
vol.3 女性の「また誘って下さい♡」の真意、勘違いする男たち
vol.4 あなた、誰だっけ。「元気?」と送ってくる仲良し勘違い男
vol.5 デート後のお礼LINE。すぐ送るのは、翌日持ち越したくないだけ
vol.6 会話をスタンプで済ませないで!スタンプ乱発男に冷めた瞬間
vol.7 「忙しくて予定分からない」は、決定打に欠く女への常套句
vol.8 これってコピペ?男性からのLINE、スクショで情報共有する女たち
vol.9 先輩に紹介された女性からのLINE、既読スルーにはできません!
vol.10 仕事後の彼に「お疲れさま♡」とLINEを送る女の本音
vol.11 いい女って言われたい。トキメキを忘れた女の悪戯
vol.12 「またみんなでご飯に行きましょう^_^」が意味する、女の打算
vol.13 LINEを送る、ベストなタイミングは? 男の本音と食い違う、女の妄想
vol.14 「この一文、男性から貰うと好きになる」彼女が落ちたLINEとは?
vol.15 女が見抜いた、彼氏の浮気。「また連絡するね」の一文が仇となる
vol.16 返信が素っ気なさすぎる男。完全に既読スルーにはしない、その魂胆は?