こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独り言』にお付き合いください。

NHK総合テレビ、朝8時からの連続テレビ小説『ひよっこ』に、なんと高齢アナウンサーのこの私が、8月15日の放送に出演致しました。

NHKからの出演依頼があった時、「え?何でボクが?」と思ったことでしたが、“あの昭和の時代を表現するテレビ番組の1つは、押阪忍司会のTBSの「ベルトクイズQ&Q」ではないか… 芸能人ではなく一般庶民が、気楽に出演でき、主役になれる番組だった…”という訳で、ヒロインみね子の仲間の豊子(藤野涼子さん)が、あの番組に出演したのです。

昭和40年代は、ハワイはまだ「夢の、憧れの」という冠(かんむり)がついていた時代で、『賞金30万円』は当然ですが、『ハワイ旅行』は正に憧れ(羨望)の時代でした。

『ひよっこ』の収録スタジオ前の控室で出番を待っていると、出演者の有村架純さん、沢村一樹さん、和久井映見さんら人気スターが、役柄の衣装で目の前を通り過ぎて行きます。その姿を眩しく追うボクは、もうすっかり1ファンの目になっていました。

さて、スタジオは、かつての「ベルトクイズQ&Q」ではなく『勝ち抜きクイズ3Q』とQの字が一つ増えた番組タイトルでした。そして、兼平豊子さんが熱戦の末3人勝ち抜き、最後の“人名読みクイズ”では「青天目」を『なばため』と正解し、見事『賞金30万円』と『ペアのハワイ旅行』を獲得したのです。

この番組は、女性、特に昭和世代のお母さん方が多くご覧になっているそうですが、“司会者、押阪忍の番組が、昭和のあの時代を表現しているから…”と当方に白羽の矢を立てて下さったNHKの制作者側に、改めて感謝する次第であります。

NHKの『ひよっこ』出演は、正に、押阪忍の夢の番組となりました。

<2017年8月>

フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。1965年には民放テレビ初のフリーアナウンサーとなる。以降テレビやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典なども行う。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。