この試合での印象は正反対の2人だったが、武藤(左)は最後のシュートでは強さと巧さを感じさせた。浅野(右)もコンディションは良さそうであり、いずれも日本代表で貴重な戦力として期待できるだろう。 (C) Getty Images

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 8月26日(現地時間)、ブンデスリーガ第2節が行なわれ、マインツは0-1でシュツットガルトに敗れた。
 

 マインツは武藤嘉紀が前節に続いてスタメン入り。一方、前節は先発出場を果たした浅野拓磨は、ベンチスタートとなった。
 
 4-2-3-1のワントップで出場した武藤は、守備では相変わらず精力的にタスクをこなす。自陣の深い位置まで下がってボールを奪い、すぐにスプリントして前線まで駆け上がるなど、献身性と運動量の多さを見せた。
 
 しかし、攻撃では相手の3バックの厳しいマークに遭い、またフォローする味方も少ないことからなかなか効果的なプレーを見せられない。後方からボールを受けても、すぐに複数の敵に寄せられて、ボールを繋げなかった。
 
 試合はホームのシュツットガルトが積極的な姿勢を見せ、ボールポゼッションではほぼ互角ながらも、相手ゴールに迫る回数で上回り、前半終了間際にはアコロがスピーディーなドリブルで独走するという最初のビッグチャンスを作った(マインツDFが追い付いてシュートを阻止)。
 
 後半も同様の展開で、武藤は孤立無援の状態でボールに触る機会すら滅多に訪れない状態。それでも運動量を落とさずに走り回る彼には、50分に相手DFの中途半端なバックパスからチャンスが訪れるが、ボールに追い付く前にGKツィーラーにクリアされた。
 
 その3分後、ついに試合が動く。シュツットガルトのCKから、この試合では武藤のマーカーを務めていたDFバドシュトゥバーが身体を投げ出しながらのヘッド弾をゴールに突き刺した。
 
 リードを奪ったシュツットガルトは勢い付いて立て続けに好機を作り、一方のマインツは防戦一方となる。そんな展開のなかで63分、ブレカロに代わって浅野が登場した。
 
 2列目の左側に就いた浅野は、いきなりスピードを活かして好機に絡むと、64分に右サイドからのクロスを頭で合わせ、さらに66分には左サイドから鋭いドリブルで中央に切れ込み、ニアサイドに惜しいシュートを放つなど、十分に存在感を示した。
 
 シュツットガルトは79分、浅野のパスを受けたテロッデが抜け出し、ペナルティーエリア内で倒される。VARを経てPK判定を受けた彼は自ら追加点となるゴールを狙ったが、シュートは左ポストにはね返された。
 
 その後、ホームチームが逃げ切りを図ろうとしてやや守りに入ったことで、マインツが攻勢に立ち、幾度もシュートを放つが、ゴールには至らないままアディショナルタイムを迎える。
 
 そして92分、右サイドのクロスを武藤が胸トラップし、そのままボレーで強烈なシュートを放つ。決まっていればファインゴールだったが、ツィーラーは横っ飛びセーブでこれを防ぎ、直後のCKも凌いでみせた。
 
 シュツットガルトは1点を守り切り、マインツは開幕2連敗。武藤にとってはストレスと悔しさに包まれた90分となったことだろう。一方の浅野は約30分間のプレーで、やれることはやったという印象である。
 
 ブンデスリーガは代表ウィークのため、次週はお休み。そして日本人2人は、代表の大一番に臨むために、間もなく帰国の途に着く。