前半終了間際のプレーについて審判団に抗議した丹羽。確かにボールは河本の左手に当たってはいたが……。写真:田中研治

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[J1リーグ・24節]大宮 1-1広島/8月26日(土)/NACK
 
「相手のハンドもありましたし」
 
 勝点1差で16位につける大宮との残留を争う直接対決。試合後にチームの攻撃について訊かれた丹羽大輝は、言い淀むことなく“あるプレー”について言及した。囲んだ記者から「すごく抗議していましたね」という言葉によって、語気はさらに強くなる。
 
「いやいや、ハンドですよ。絶対に。映像を見ていれば分かると思いますけど、あれで笛が吹かれていれば2点奪っていてもおかしくなかった」
 
 誤審と思われるプレーは前半終了間際の45分に起こった。左サイドのスローインから野上が対角線にボールを送った。ペナルティエリア内に侵入していた丹羽が右足でトラップする。次の瞬間だった。
 
 寄せてきた大宮の河本の左手に当たった。丹羽が両手を挙げてアピールする。しかし、主審の笛は鳴らない。プレーが切れると、副審と主審へと身振り手振りも交えて抗議した。
 
 主審からは見えていなかったか。立ち位置は左斜め後方で、視線の延長線上には大宮のマルセロ・トスカーノが被っていた。ただ、副審は違った。明らかに視界に捉えられるポジショニングをしていた。
 
 ハンドの判定が“もし”下されていたら。獲得したPKを“もし”決められていたら――。もちろんその後のゲーム展開は変わっただろうし、1-1という最終スコアが2-1で終わった保証などない。
 
 丹羽も重々承知しているのだろう。問題提起のような形で「ハンドだった」と胸を張って言うと、「高い位置を取って、良いクロスを上げて、得点に直結するプレーを続けていきたい」とそれ以上は踏み込まなかった。
 
 ただ、勝点3を欲したゲームでペナルティエリア内のハンドを見逃されたことは事実である。

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