【インタビュー】千歌繚乱出演バンド・GRIMOIRE、「夢を見せたい」

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<千歌繚乱vol.13>に出演するGRIMOIREは、徹底したダークファンタジーの世界を作り上げているヴィジュアル系バンド。SNSを使ったプロモーションやファンとのコミュニケーションが盛んな今の時代にあって、プライベートな姿を見せることがない謎めいたバンドだ。このインタビューでは、その隠されたヴェールの下を少し覗いてみようと思う。

◆アーティスト写真・ミュージックビデオ

※本記事は8月29日(火)に渋谷REXで開催される<千歌繚乱vol.13>において、来場者限定で配布される「千歌繚乱 ARTIST BOOK」掲載のインタビューの一部を事前に公開するもの。「千歌繚乱 ARTIST BOOK」ではメンバーへの一問一答アンケートなど、より深い内容が掲載されている。

   ◆   ◆   ◆

――GRIMOIREさんはメンバーが動物だとか。

RyNK(Vo):…。

Kie(G):おおかみさん

Amu(G):ふくろうさん

Lune(B):ひつじさん

Mel(Dr):うさぎさん

――そのモチーフが衣装や髪型に反映されているんですね。オフィシャルサイトには下記の物語が載っていましたが、これはどういう意味ですか?

-ひかりをはなつ4つのかげ-
-かれらは「ぼく」のつくりもの-
-そして「ぼく」のおともだち-
-げんそうでありげんじつだ-
-これは「ぼく」だけのおはなし-
-きみは「ぼく」のゆめをみる-

Kie:「ぼく」はとっても孤独な人間で友達もいなくて寂しい毎日を送っていた。でもある日グリモワールという魔導書を手に入れて、それを使って自分の作り上げた幻想の友達がこのメンバー。彼らと一緒に紡いでいる、幻想と現実のお話がGRIMOIREの描く世界です。

RyNK:…。

――孤独がテーマなんでしょうか。

Amu:そうですね。すべての楽曲に“孤独”や“ひとり”というキーワードに繋がるテーマをもたせています。

――サウンドは?

Kie(G):ファンタジー感と、それに相反するダークでラウドな音を融合させるのがこだわりです。

Lune(B):バンドの音が重めな分、その他の音でメルヘンチックな色付けをしています。

――それぞれGRIMOIREのイチオシ曲を教えてください。

Lune:「ゆめのまほろば」ですね。これは最後に希望が見える曲で、ミュージックビデオは絵で世界観を表現しているのもポイントです。

Mel:僕は「げんそうシンドローム」。かっこよくてテンションが上がる曲です。

Amu:「ぼくとタルパ」は大切な曲ですね。この曲があったから今の僕たちがあるし、GRIMOIREの個性が一番バランス良く出ていると思います。

Kie:うーん、「ねじれインサイド」かな。GRIMOIREの曲の中でも、ヴィジュアル系っぽさが強いかな。

Amu:RyNKさんは「あましずくとマクガフィン」がお気に入りだそうです。ダークな曲だけど、その中に僕たちらしい心地よさがあると思います。アルバムの中でも重要な位置にある曲ですね。

――どれもダークファンタジーというイメージですね。ちなみにみなさんが孤独をテーマにしている理由は?

Kie:聴いてくれる人たちの気持ちに寄り添った音楽を作りたくて。現代って誰とでも繋がれる便利な社会だけど、その分孤独を感じる場面が多いような気がするんですよね。僕たちは音楽で聴き手に自分の感情をぶつけたり社会の問題提起をするつもりはなく、誰しも普段の生活の中で孤独を感じることがあるだろう、だったらそこに寄り添えたらなと思ったんです。

Lune:歌詞にもそのメッセージを込めているつもりです。ただ、モチーフで包み込んでいたりするので、深読みして考察しないと一見しただけではわからないかも。

Amu:Amu:余地を残すことで考察しがいのある歌詞になっていると思います。

――一見しただけでは読み取れない独特な歌詞も、GRIMOIREさんの世界観を形作っているひとつの要素ですよね。

Mel:そうですね、アーティスト写真にしてもミュージックビデオにしても、雰囲気は大事にしています。

Amu:それぞれモチーフにしている動物があるので、どんな衣装を着てもメイクをしてもやっぱり僕はふくろうだし、Melさんはうさぎだし、みんな変わらないですよね。

Kie:でもそうやってそれぞれのキャラクターが立ってるから、世界観が出るんだと思います。

――私はこの徹底したダークファンタジーさがGRIMOIREさんの魅力だと思っているのですが、ご自身ではどういうところが他のバンドと違う魅力だと思いますか?

RyNK:今の時代には珍しい、“距離感”だと思いますね。

――距離感とは?

Kie:今ってバンドがSNSやってるのも当たり前だし、ライブ会場でもバンドとお客さんが気軽にコミュニケーションを取れる。お客さんとステージに立つ人間の関係が近いと言うか。下手すれば友達関係みたいになっちゃってると思うんです。でも僕らはちゃんと、“観客”と“ステージに立つ表現者”という関係性を大事にしています。

Mel:とはいえ僕らだってTwitterはやっているし、時代的に完璧に線引きができているかって言われたら難しいところですが…。Twitterも個人個人ではなくバンドとして運営していますし、プライベートなことは一切発信しない。インストアイベントも動物たちだけが出る、というように気を遣っているつもりです。

Amu:今の時代に逆行したやり方だと思うし、気軽にコミュニケーションをとれないことでなかなか考えてることが上手く伝わらないことも多いです。距離を置くことだけが正しいわけでもないですしね。でもやっぱり、夢を見て欲しいし、夢を見せたいんですよね。

――確かにSNSで直接ファンとやり取りをしたり、プライベートな姿を見せるバンドさんもたくさんいます。

Kie:それが悪いってことじゃないですよ。僕らだってSNSに写真を載せることもありますし、他のバンドさんから一緒に写真を撮ろうと言われたら撮りますし。ただ、お客さんと密に接することばかり考えて音楽を大事にしていないバンドが増えたなと思うことは多いです。そういうバンドに結果数字の面で負けてしまったりすることがあるのも現実で、悩みますね。。

Amu:そうですね。結果として数字を出せなきゃまわりの大人も動かせないですし、声を届ける手段も、守りたいものも守れないですから。そういう時代だからと流れに乗るのは簡単ですが、手段と目的を天秤にかけながら抗っています。僕たちが戦っているのはそういう今のこのシーンの仕組みみたいなものなんだと思います。

――みなさんから見て今のヴィジュアル系シーンはどんなイメージですか。

Lune:僕らが憧れたヴィジュアル系バンドの先輩方は、“この人どんな生活してるんだろう”みたいな、見えない部分が多かった。僕らもそんな先輩方と同じように、あくまでアーティストでありたいと思っています。

――芯がしっかりしていますね。

Mel:始動しては解散して、たくさんのバンドが乱立しているこの時代、他のバンドと同じことをやっても仕方ないですし。

Amu:自分たちにしかできない表現を突き詰めていきたいです。

――そんな皆さんが目指しているところは?

Kie:バンドで、音楽で食べていくこと。大きな箱でライブしたいとかそういうのもありますけど、結局メンバー全員が音楽だけで食べていけたら一番幸せだなって思います。そのためにも自分たちの信念を貫いて続けていくことが大事だと思っています。

RyNK:…。

――今後の活動も楽しみにしています。。

Mel:もう夏も終わってしまいますが、今年はバリバリ活動していくので見ていてください。

Lune:GRIMOIREにぜひ触れてもらえたら。

Kie:そうだね、曲だったりライブだったり一度見て欲しいね。

Amu:伝えたいことはたくさんあるんだけど伝えたいことが多すぎて。口下手な僕たちは結局ライブや作品などの活動を通して伝えていくしかないですね。

――(笑)。<千歌繚乱vol.13>の当日に会場のみなさんに思いを伝えてください。RyNKさんからも最後に一言お願いします。

RyNK:みんなとおかしたべたい。

取材・文◎Yoko Hattori(BARKS)

<千歌繚乱vol.13>
日時:2017年6月20日(火)開場16:00 開演16:30
開催日時:2017年8月29日(火)開場17:00/開演17:30
出演:ヴァージュ/GRIMOIRE/シェルミィ/DIMLIM/MEIDARA/メリーバッドエンド
会場:渋谷REX
料金:【一般チケット】3,800円 【当日券】4,000円

※ご来場の方に出演バンドのインタビューが掲載された「千歌繚乱ARTIST BOOK」を差し上げます
※当日会場ではバンドのレアグッズが当たる「バンドくじ」企画実施
※その日のライブの写真がすぐに手に入る「ライブ写真即売会」開催

チケット受付:
7月19日(水)12:00〜8月28日(月)
チケット購入ページURL:
[イープラス]
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002231039P0030001

<GRIMOIRE presents ハロウィンワンマン 「おかしパーティー」>
2017年10月31日(火)渋谷チェルシーホテル
開場 17:00/開演 17:30
前売り¥3,500/当日 ¥4,000(D代別)