Doctors Me(ドクターズミー)- 夏場の冷たい刺激にご用心!“寒冷蕁麻疹”の原因と対処法

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夏場は暑いということは当たり前ですが、エアコンの効きすぎや冷たいプールなどで意外と冷えるものです。

夏場の寒暖差により、蕁麻疹(じんましん)を発症することがあり、それを寒冷じんましんと言います。

強いかゆみを伴い、めまいなどを引き起こすこともありますので、注意が必要です。

今回は、寒冷蕁麻疹の原因と対処法などを医師が解説します。

寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)とは



冷たい刺激によって現れる蕁麻疹を寒冷蕁麻疹と呼びます。

健康な人でも、皮膚を爪で強くひっかくと、赤い跡がつきますが、特に刺激に対して蕁麻疹ができやすい体質の人がおり、赤色皮膚描記症と呼ばれます。

そもそも蕁麻疹って何?

蕁麻疹の由来





じんましんは漢字で蕁麻疹と書きます。蕁とは「いらくさ」という、茎や葉にトゲがあるツタのような植物のことで、もともとじんましんはこの植物に触れた時にかぶれてできる発疹を指していました。

現在では、「かゆみを伴い、一時的に表れて跡形もなく言える、ボコッと盛り上がったできもの」が蕁麻疹と呼ばれています。

蕁麻疹の原因/症状





肥満細胞という細胞が放出したヒスタミンなどの信号物質が、血管の細胞に作用することで、血管から水分が漏れ出しやすくなり、皮膚に水分があふれ出してむくんだ状態です。ヒスタミンは知覚神経にも作用し、強いかゆみを引き起こします。

通常、個々のできものは数分から数時間で消えますが、繰り返し蕁麻疹が出て1カ月以上治りきらない場合もあります。

ヒスタミンが放出されるきっかけは様々であり、主にアレルギーによる場合と、アレルギーと無関係な場合があります。

■ アレルギーによる原因

・食物アレルギー

・虫刺され

・薬

■ アレルギー以外による原因

・刺激

・冷たい刺激

・体が温まること

・日光

・ストレス

・発汗

寒冷蕁麻疹の原因/メカニズム



1. 体温より冷たいものに触れる

2. 肥満細胞が刺激される

3. ヒスタミンやアセチルコリンといった物質が放出

4. 血管が開き、水分が漏れ出して皮膚が盛り上がる

体温より冷たいものに触れるケース



・手で冷たいものに触れた

・冷たいプールに入った

・冬の冷たい風に顔面が当たった

・冷たい床を素足で踏んだ

・入浴後に冷たい脱衣所に出た

寒冷蕁麻疹の症状 



赤く盛り上がったぶつぶつができ、強いかゆみが出ます。

広い範囲に出た場合、血管中をめぐる血液量が減り、血管が開いて血圧が下がり、以下のような症状を伴うことがあります。

・立ちくらみ

・めまいや動悸

・頭痛

・気分不良

寒冷蕁麻疹になりやすいタイプ 



寒がりや冷え性の人や、やせている人に起こりやすい傾向があるようです。

寒冷蕁麻疹の対処法 



自然に治る場合が多いですが、改善しない場合は抗ヒスタミン作用のある飲み薬や点滴で治療します。

衣服や冷暖房を使用し、体温の急激な変化を防ぐことが一番です。

最後に医師から一言



蕁麻疹は多くの人が一生に一回は経験すると言われています。半分以上は原因不明と言われており、同じ薬物・食物・環境であっても必ず蕁麻疹が起こるとは限りません。

しかし、蕁麻疹で困っておられる場合、どのような状況で蕁麻疹が出たかを知れば、次回以降の予防に役立つかもしれません。

(監修:Doctors Me 医師)