<ダイアナ元皇太子妃の交通事故死から8月31日で20年になるのを前に、死の謎を追う動きからダイアナの肉声の告白まで暴露話が盛んに出てきている>

イギリスのダイアナ元皇太子妃がパリで悲劇の死を遂げてから8月31日で20年。最近では、ウィリアムとヘンリー両王子が母の思い出や自らの心の傷を公に語るなど、ダイアナの死に向き合おうとする姿が見られるようになった。

20年前の悲劇を見つめ直そうとするのは彼らだけではない。死の謎を解明しようとする動きから当時のダイアナやエリザベス女王の心境まで、さまざまな暴露話が持ち上がっている。

再び葬られた陰謀説

ダイアナと共に事故死した交際相手ドディ・アルファイドの父で元ハロッズオーナーのモハメド・アルファイドは、20年近くにわたって英王室による暗殺説を唱え続けてきた。将来の英国王の母となる人物が、イスラム教徒と結婚する事態を阻止するために暗殺を指示したという主張だ。

そんな彼が熱心に支援してきたのが、アルファイド家のスポークスマンであるマイケル・コールによる暴露本の執筆。『ダイアナとドディ――真実』と題した本が8月31日に出版され、2人の死の新真実を明かすはずだった。

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だが直前になり、出版社が取りやめを発表。「急な心変わり」をしたアルファイドから強い要請があったからだという。

アルファイドの真意は分からない。だが彼の親しい友人が語ったところでは、「2人が殺害されたことを立証する情報は必ず出てくると、彼は今も自信を持っている」という。

女王の本音

ダイアナ事故死の報を受けて、実のところエリザベス女王はどう感じたのか。ここにきて、死の6日後に女王が親しい側近に宛てた手紙の内容が明かされた。

それによればダイアナの死は「恐ろしいほど悲しく、国にとって途方もない損失」で、今もショックから立ち直れずにいると女王は語った。一方で「ウィリアムとハリーはとても勇気ある子たちで、私は彼らを誇りに思う」ともつづっている。

ニューズウィーク日本版編集部