[8.24 ミズノカップ御殿場決勝 野洲高 2-1 日本航空高 時之栖うさぎ島G]

 決勝戦では先制点を献上した直後にMF新谷颯太(3年)が同点ゴール。だが、1-1としてからわずか3分後の後半アディショナルタイムにDFが相手アタッカーと安易に入れ替わってしまい、決勝点を奪われてしまった。

 日本航空高は中盤、前線の主力組を投入した後半にFW師岡柊生(2年)の突破やMF中島偉吹(3年)の右足FKが相手を脅かしたが、野洲高の粘り強い守りや自分たちのミスでチャンスを逸したことも響いて準優勝。仲田和正監督は決定力不足と、不用意だった失点シーンを厳しく指摘していた。

 それでも、決勝では先発に抜擢された下級生たちが奮闘。後半から主力組を投入して野洲を追い詰めた。攻守のキーマンであるMF塚越誠也(2年)が長期離脱している中、今大会では個々のハードワークと球際の攻防の強さ、そして相手の背後を狙って走らせる攻撃、ダイレクトでの連動した崩しが噛み合って熊本国府高などを撃破。堂々の準優勝だった。

 守備面では前線からのプレッシングで相手の攻撃を限定し、最終ライン中央の守りも非常に堅かった。その中でインターハイ予選後に復帰したCB飛田大輝主将(3年)がCB荒川裕太(3年)らとともにチャレンジ&カバーを徹底。復帰してきた主将はコンディションを上げている最中ながらも、コンタクトの強さを活かした潰しで目立っていた。

 飛田が離脱していた期間にチームは関東大会予選を制した一方、インターハイ予選は準決勝敗退。それだけに、主将は特別な思いを持って選手権に挑む。「自分自身、キャプテンとして怪我してからチームのためにまだ何もできていない。選手権ではキャプテンらしいことをしてあげたい。特に、声をかけることは最後まで諦めずにやっていきたい」。

 インターハイ16強の帝京三高や昨年度選手権16強の山梨学院高、名門・韮崎高、関東大会出場の北杜高など山梨の優勝争いは熾烈だが、柱を加えた日本航空が12年度以来となる選手権出場を今年こそ実現する。

(取材・文 吉田太郎)