ローリング・ストーン誌の読者が選ぶ『 “最高のメタル・バンド” ベスト10』において文句なしの1位を獲得。1981年、アメリカ・ロサンゼルスで結成されたヘヴィメタル・バンド、メタリカ。

最近では、人気ロックバンド、ONE OK ROCKのヴォーカルであるTakaがメタリカのTシャツを着てライヴでパフォーマンスしたことから、『METALLICA』というファッション・ブランドがあると勘違いする若いひとが多数いたとか。

話を戻すと、そんなメタリカ。ヴォーカル&ギターのジェイムズ・ヘットフィールドはいつも身体中に傷跡があったそう。ヘヴィメタのヴォーカルなら、まぁありえるんじゃない....?と思った方、なんと、演奏中以外に “やらかした” 傷痕が多いんです。

『ロック豪快伝説』(立東舎刊)に、こんなエピソードが紹介されていました。

※以下は立東舎文庫『ロック豪快伝説』の「the 波乱万丈 衝撃のグループ編」からの抜粋です。

本当の
“メタル・サウンド” とは....

怪我で縫った針の数は156、さらに身体には何ヵ所もの火傷の痕が残っているその男は、プロレスラーでもスタントマンでもない。ジェイムズ・ヘットフィールド、メタリカのヴォーカリスト&ギタリストだ。

当たり前だが、出す音がメタルだからといって、その身体は鋼鉄に覆われているわけではない。ライヴ中、リハーサル、またまたオフの日にも生身の身体に、数々の怪我を負ってきた。ここでは、ジェイムズの負傷歴のなかから一部を紹介したいと思う。

1987年3月、リハーサル中に腕を骨折。まさかギターで轟音を搔き鳴らしすぎて折れたのか?そんなわけはない。空のプールでスケート・ボード中の事故であった。

ほかにもスケボーが原因の怪我が2回あり、併せて85針を縫っている。腕には一時期 鋼鉄の板を入れていたので、そのとき奏でられたのは、ある意味本当の “メタル・サウンド” だったと言えるだろう。本人にとっては笑いごとではないが。

BBQで焦がすのは
肉だけじゃなかった!

92年8月はカナダのモントリオール、オリンピック・スタジアムのライヴでの出来事だ。

ステージ効果で使用した火薬の量が多すぎたようで、爆発と同時にジェイムズは大火傷。すぐに病院に運ばれた。火傷の深さは右腕は1度だったが、左腕は2度から3度だった。1度は皮膚が赤くなる程度だが、3度となると、皮膚が焼けただれるほどの重症だ。

さらにモントリオールでは、オフでバーベキュー・パーティをしていたときに、顔の左面を焦がしている。どうも彼は、この土地では火に縁があるようだ。しかし手ならわかるけど、何をどうすればバーベキューで顔を焼くことができるのか。ちょっと理解しかねるところではある。

沖縄時間、
ならぬ “メタリカ時間” ?

ところで業界では、“メタリカ時間” というものが有名らしい。

所属レコード会社で以前にメタリカを担当していたディレクターの話では、取材などの集合時間には必ず15分押しでやってきたということだ。常にきっちりと15分で、それが狂うことはなかった。その理由が定かではないが、きっちり遅れるのがまた、メタリカの “メタル・ジャスティス” なのだろう。

時間に関してはもうひとつエピソードがある。

メタリカのライヴでは、ギター・ソロのときにほかのメンバーはステージを降りるのだが、そのときドラマーのラーズ・ウルリッヒは緊張しているのかリラックスしているのかわからないが、大体トイレに行っていることが多いという。そのときほかのメンバーやスタッフは、ソロが終わるまでに戻ってくるのかどうか、イライラ、ヒヤヒヤさせられているそうだ。

 

マイケル・ジャクソン、フレディ・マーキュリー、キース・リチャーズなど世界のロック・スターたちの、良くも悪くも“豪快すぎる"エピソードを41編収録。収められている話はすべて実話(たぶん)。これこそまさに“事実は小説より奇なり”。世界を魅了する超一流のスターたちの、いろんな意味ですごすぎる逸話の数々をお楽しみください。

Top illustration by 鈴木順幸