パチューカ2戦目も途中出場となった本田圭佑【写真:Getty Images】

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メキシコ特有のコンタクトプレーに苦しみながらもボールキープ

 現地時間25日、本田圭佑が所属するパチューカはリーガMX(メキシコリーグ)第7節のティファナ戦に臨み1-2で敗れた。前半に先制点を許し、退場者を出したパチューカにあって、本田はハーフタイム明け後半開始のタイミングで途中出場。試合には敗れたものの、前線でボールを収めるなど存在感を示した。(文:河治良幸)

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 前節ベラクルス戦でパチューカデビューを果たした本田圭佑はアウェイのティファナ戦で後半のスタートから出場。前半に1点リードを許し、しかもMFビクトル・グスマンの退場により1人少ない状況で[4-3-2]のトップに入った。

 普段通りのパスワークが使えないパチューカは早いタイミングで本田に縦パスを付け、17歳のFWロベルト・デラロサが裏を狙うシンプルな形をベースに、機を見て中盤のマルティネスがゴール前に参加する

 メキシコ特有のコンタクトプレーに苦しみながらもボールをキープする本田。時折やや下がり目の位置でボールを捌きながら、結果的にオフサイドになったものの惜しいスルーパスをデラロサに通すなど、存在感を発揮した。

 一方のティファナは前半の先制ゴールを決めたグスタボ・ボウとアシストのルイス・メンドーサがパチューカ守備陣を何度も脅かすが、パチューカは4バックと3人のハーフがブロックを作り、粘り強く跳ね返して高い位置をキープする本田にボールをつなぐ。

 パチューカの攻撃が実ったのは後半19分、右サイドからのクロスが混線になり、ティファナDFのクリアが小さくなったところをホセ・マルティネスが逃さず、右足で同点のゴールを決めた。

 有利な状況で突き放せないまま追い付かれてしまったティファナはMFルイス・チャベスに代え、セリエAのローマから加入したばかりのアルゼンチン人FWフアン・イトゥルベを投入。前線に厚みをつけて攻勢をかける。

 これに対しパチューカのディエゴ・アロンソ監督はデラロサに代えて運動量豊富なFWカノーを1トップ気味のポジションに入れ、本田は攻撃時にセカンドトップ、守備時に左サイドをケアするような役割にシフトした。

攻撃の起点として確かな存在感

 アウェイで10人という状況を考えればこのまま引分けで終わっても御の字だったが、昨シーズンの前期と後期で最高勝ち点を獲得したティファナはそれを許してくれなかった。

 後半42分、中盤から攻め上がったアルゼンチン人MFダミアン・ムストの強烈なミドルシュートはブロックしたものの、直後のCKの折り返しからムストが鮮やかなバイシクルシュートを決めた。

 前節のベラクルス戦でエリック・アギーレ、エドソン・プッチ、アンヘロ・サガルと攻撃的な選手がことごとく負傷し、中盤の要であるキャプテンのエリック・グティエレスと10番を背負うウルグアイ代表FWホナタン・ウレタビスカヤも欠場となった。

 まさに火の車という状況で、システムも[4-3-3]から[4-4-2]に変更したが、そうした状況でもアロンソ監督は本田をスタートから使わず、後半から45分のプレーに止めた。これはコンディションに配慮したものと考えられる。

 チームを勝利に導く結果は出なかったものの、攻撃の起点として確かな存在感は示した本田。代表ウィーク明けの次節はここまで4得点のグスマンも出場停止となるだけに、スタメン出場の可能性は高い。すでに名刺は配られた。ここからレギュラー争い、そして新天地でのタイトル獲得に向けた挑戦が本格化していく。

 もちろん、その前に本田には大仕事が待っている。オーストラリア戦とサウジアラビア戦で日本をロシアW杯に導くこと。前回W杯予選で突破を決めるPKゴール決めた男の奮起に期待したい。

(文:河治良幸)

text by 河治良幸