バルサが3連勝でグループ突破、アーセナルは敗退/U−12ジュニアチャレンジ2017

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 8月25日、『U−12ジュニアサッカーワールドチャレンジ 2017』の大会2日目が行われ、予選グループ1位と、2位のうち成績上位で決勝トーナメントに進む8チームが決定。FCバルセロナ(スペイン)が3連勝で突破した一方で、アーセナルFC(イングランド)は敗退。その他、ダニーデン・テクニカル(ニュージーランド)、広州富力足球倶楽部(中国)、パテアドーレス(アメリカ)の海外勢もそろってグループ敗退となった。

 グループAのバルセロナは、試合ごとにパフォーマンスを上げている。ワールドチャレンジ街クラブ選抜との予選最終戦は2分、CKから先制すると、7分には、左サイドのカリム・トゥンデ・ルイスが魅せる。スピードに乗ったドリブルから、相手DFに挟まれながらも巧みにかわして、ユレンス・ファレス・パレスのゴールをお膳立て。その後も試合を圧倒して5−0で勝利し、3試合で12得点1失点という成績でグループ突破を果たした。

 グループEのアーセナルにとっては、苦い結果となった。初戦を引き分けた彼らは、第2戦で松本山雅FC U−12と対戦。1−1で同点の後半1分、バイリン・ジョンソンのゴールで勝ち越したまま終盤に突入すると、残り時間がない中で、松本が左サイドでのFKを獲得。蹴り込まれたシュートをGKジョゼフ・フーレルがファンブルし、松本の盒粁誕世鵬,傾まれてしまう。この結果、連勝した福山ローザス・セレソンの突破が確定し、アーセナルは最終戦でその福山ローザスに5−1で勝ったものの、無敗での予選敗退となった。

 その他のグループも、予選突破を懸けた争いが激化。特に、グループBで連勝同士の東京都 U−12と湘南ベルマーレスクール選抜の戦いは白熱した。2試合で14得点の攻撃力を誇る東京都が序盤から圧倒したが、湘南も集中した守備で対応。すると0−0で迎えた14分、右SBの渡邉優空が抜け出し、思い切り振り抜いたシュートは、ゴール右隅へと突き刺さった。湘南は、後半に入ると徐々に試合を主導。トップチームにも負けないハードワークで40分を走り抜き、1点を守って勝利。堂々のグループを1位で突破した。

 グループCは、最終戦の直接対決で柏レイソル U−12を破ったガンバ大阪ジュニアが1位通過。グループDは、大宮アルディージャジュニア、東京ヴェルディジュニア、名古屋グランパスU−12の三つ巴の争いに。大宮と名古屋が勝ち点7で並んだが、得失点差でわずかに名古屋が上回った。グループFは、川崎フロンターレU−12との直接対決を制したSOLTILO WORLD SELECTが突破を果たした。なお、ワイルドカードの2枠は、東京都と大宮の2チームが手にした。

 この日の最終戦、バルセロナと、鈴木隆行が指揮を執る「大和ハウスDREAMS」とのエキシビションマッチも興味深いものとなった。試合前のミーティングで、鈴木監督は選手を鼓舞していた。「バルサと戦える機会なんてそうあるものじゃない。だったら自分の力を試そう。積極的にいこう。それと気持ち。それがなかったら、サッカーをやっている意味がない。気持ちが入って、それで勝ってこそ感動できるし、自分の将来のためになる。そういう気持ちを持ち続けて、相手が強くてもみんなで協力して、最後までくじけずに戦おう」。さらに、攻守における細かいポイントを伝えた上で、選手たちをピッチに送り出した。

 大和ハウスDREAMSは、より前線からプレスを掛けるために、3バックを採用して積極的に相手に迫っていた。しかし、バルセロナは、そのプレスをたやすくかわして、相手陣内に侵入していく。そして4分、パウ・オルテガ・ウベットが中央でルーレットから一人をかわして先制。さらに10分、イケル・ブラボ・ソラニヤがDFへの猛烈なプレスで追い込んでいくと、最後はGKからボールを奪って追加点をゲット。さらに13分にも、イケルがクロスをジャンピングボレーで鮮やかにネットを揺らしてみせた。イケルは、バルサのエスコラ(スクール)からベンハミン(9歳〜10歳)、アレビン(11歳〜12歳)と駆け上がってきたという“バルサしか知らない”生え抜き選手。そういう、バルサ・メソッドが体に染み付いた彼らは、その後も得点を重ねていく。そして、終わってみれば、7−0の大差で勝利。2日間で4試合をこなした疲労を感じさせないほど、力強い戦いを繰り広げた。

 敗れた大和ハウスDREAMSの選手たちは大敗に肩を落としたが、最後に鈴木監督が声を掛ける。「今日できたことも、できなくて悔しかったことも、絶対に忘れるなよ」。今大会もいよいよ佳境へと突入していくが、世界レベルを肌で感じ、生で目撃した選手たちがすでに、大きな経験を手にしていることは間違いないだろう。

 大会3日目の26日(土)も、ヴェルディグラウンドで決勝トーナメントの準々決勝と、下位トーナメントが行われる。

■『U−12ジュニアサッカーワールドチャレンジ 2017』2日目結果
●グループA
FCバルセロナ 5−0 ワールドチャレンジ街クラブ選抜
清水エスパルスU−12 3−2 サガン鳥栖U−12

●グループB
ダニーデン・テクニカル 0−5 バディサッカークラブ
東京都 U−12 0−1 湘南ベルマーレスクール選抜

●グループC
広州富力足球倶楽部 0−0 アイリスFC住吉
柏レイソル U−12 1−2 ガンバ大阪ジュニア

●グループD
大宮アルディージャジュニア 4−1 スクエア富山FC U−12
東京ヴェルディジュニア 0−2 名古屋グランパスU−12

●グループE
アーセナルFC 2−2 松本山雅FC U−12
鹿島アントラーズジュニア 0−1 福山ローザス・セレソン
アーセナルFC 5−1 福山ローザス・セレソン
鹿島アントラーズジュニア 1−1 松本山雅FC U−12

●グループF
パテアドーレス 2−2 SOLTILO WORLD SELECT
川崎フロンターレU−12 8−1 ACジュニオール
パテアドーレス 2−1 ACジュニオール
川崎フロンターレU−12 0−2 SOLTILO WORLD SELECT

●エキシビションマッチ
FCバルセロナ 7−0 大和ハウスDREAMS

■『U−12ジュニアサッカーワールドチャレンジ 2017』3日目日程
●準々決勝
M3 バルセロナ(グループA 1位) vs 湘南ベルマーレスクール選抜(グループB 1位)
M4 ガンバ大阪ジュニア(グループC 1位) vs 名古屋グランパスU−12(グループD 1位)
M7 福山ローザス・セレソン(グループE 1位) vs 大宮アルディージャジュニア(グループD 2位)
M8 SOLTILO WORLD SELECT(グループF 1位) vs 東京都 U−12(グループB 2位)

●9〜12位トーナメント
M1 川崎フロンターレU−12 vs サガン鳥栖U−12
M2 アーセナルFC vs 広州富力足球倶楽部
●9位/10位決定戦
M11 M1の勝者 vs M2の勝者
●11位/12位決定戦
M12 M1の敗者 vs M2の敗者

●13〜18位トーナメント
M5 柏レイソルU−12 vs 鹿島アントラーズジュニア
M6 清水エスパルスU−12 vs バディサッカークラブ
M15 パテアドーレス vs M5の勝者
M16 M6の勝者 vs 東京ヴェルディジュニア
●13位/14位決定戦
M21 M15の勝者 vs M16の勝者
●15位/16位決定戦
M22 M15の敗者 vs M16の敗者

●19〜24位トーナメント
M9 アイリスFC住吉 vs ダニーデン・テクニカル
M10 スクエア富山FC U−12 vs ACジュニオール
M17 ワールドチャレンジ 街クラブ選抜 vs M9の勝者
M18 M10の勝者 vs 松本山雅FC U−12
●19位/20位決定戦
M23 M17の勝者 vs M18の勝者
●21位/22位決定戦
M24 M17の敗者 vs M18の敗者

取材・写真・文=本田好伸