開幕戦は終盤に登場した香川真司【写真:Getty Images】

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 ドルトムントは26日、ブンデスリーガ第2節でヘルタと対戦する。今季のホーム開幕戦となるこの一戦。香川真司の「強み」が活きる展開になるかもしれない。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

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いよいよホーム開幕戦、「本当の試合」へ

 “強み”を活かせるか。ブンデスリーガ第2節、ボルシア・ドルトムントはホームの開幕戦を迎える。またジグナル・イドゥナ・パルクで始まる熱に浮かされる日々。前日会見でペーター・ボス新監督は「黄色い壁の前での最初の本当の試合を楽しみにしている」と語った。12日のDFBポカール1回戦、19日の第1節ボルフスブルク戦と、2週連続でアウェイゲームが続いたドルトムント。ヘルタ・ベルリンがやって来る26日から、本拠地で「本当の試合」が始まるのだ。

 ヘルタはホームでの第1節を2-0で快勝。昨季に続いて指揮を執るパル・ダルダイ監督は、1年で1部に戻ったVfBシュトゥットガルトを相手に、ポゼッション型を展開した。4バックのCBの間に、ボランチのダリダかシェルドブレットが下りてきてビルドアップに参加する。そして両サイドバックのバイザーとプラッテンハートが高い位置を取る。特にバイザーは右サイドでよくボールに触り、重要な起点となっていた。 

 逆にドルトムントからすれば、CBの間に下りてくるボランチ、右サイドのバイザーは、ボールの取り所として狙い目になるだろう。ボス監督は「ボルフスブルク戦の成果をヘルタに対しても繰り返さなくてはならない」と語ったが、攻守の切り替えを徹底し、ボールを奪ってカウンターに繋げたいところだ。シュトゥットガルト戦では74分にロングボール一発で浅野拓磨に裏に抜け出され、ポスト直撃のシュートを打たれる場面もあった。こうしたシンプルなやり方が、首都のクラブには有効なのではないか。

香川の出場は…? ヘルタが守備重視なら好機か

 ただ24日の会見によれば、ダルダイは、格上が相手ということで、スペースを狭めて規律を徹底し、守備を重視する戦術を採用するようだ。その上でドルトムントのミスを利用するのだという。宣言通りにそういったやり方でくるならば、バイタルを固めるヘルタを、ドルトムントがこじ開けていく試合展開となりそうだ。

 香川真司にとっては、“強み”を発揮する機会となるだろう。前節ボルフスブルク戦の試合後に「厳しい状況でボールを受けるってことを考えた時に、自分自身がそこに長けていると思う」と語った背番号23。「厳しい状況」、つまり相手の守備がタイトでスペースがないような状況で、ボールを受けて前を向き、持ち前の技術を活かしていく。

 脱臼した左肩については、「試合に出られる状態なので全く問題ない」とのことである。しかし前節は86分からの途中出場だった。慎重に段階を踏んできたことも考えれば、ヘルタ戦では先発ではなく、後半の途中からの出場だろうか。敵の足が止まり始めてきた頃に投入されれば、“強み”も、より一層のこと活きてくるはずだ。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

text by 本田千尋