ハリケーン「ハービー」の衛星写真(2017年8月25日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(更新、写真追加)米国南部のメキシコ湾岸(Gulf Coast)に接近し、カテゴリー4に勢力を強めていたハリケーン「ハービー(Harvey)」は25日午後10時(日本時間26日正午)ごろ、テキサス州ロックポート(Rockport)付近に上陸した。米国立ハリケーンセンター(NHC)が発表した。風速は約60メートルに達している。

 米本土に上陸するハリケーンとしては2005年にフロリダ(Florida)州に上陸したハリケーン「ウィルマ(Wilma)」以降で最強になるとみられており、テキサス州やルイジアナ(Louisiana)州では上陸前から住民が避難を開始していた。

 テキサス州のグレッグ・アボット(Greg Abbott)知事は30の郡に非常事態宣言を出すとともに、連邦政府による支援の迅速化を図るためハービーを「大規模災害」として宣言するようドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に要請した。

 これを受けてトランプ大統領は25日、ハービーを大規模災害と宣言する文書に署名し、週末を過ごしているメリーランド(Maryland)州にある大統領専用の別荘キャンプデービッド(Camp David)から、「テキサス州知事の要請を受けて災害布告に署名した。これで政府は全力で支援できる!」とツイッター(Twitter)に書き込んだ。

 ハービーの上陸はトランプ大統領にとって内政上の初の大きな試練になりそうだ。ホワイトハウス(White House)は来週早々にも大統領が被災地を訪れる予定だとしている。

 米国立ハリケーンセンターによると、ハービーは日本時間26日午前8時現在、テキサス州の石油・天然ガス産業の中心地コーパスクリスティ(Corpus Christi)の東約72キロの位置にあって、時速約12キロで進んでいた。

 大西洋(Atlantic Ocean)地域で今季初の大型ハリケーンとなったハービーは現地時間26日朝までに人口の密集するテキサス州沿岸部に上陸すると予想されていた。降水量は4〜5日間で1000ミリを超え、3.7メートル程度の高潮も発生するとみられている。

 上陸に先立ち、当局が多くの地域に避難指示を出すと、高速道路は沿岸地域から避難する住民らの車で渋滞した。避難を速めるため、一方通行となった高速道路もあった。

 米国立ハリケーンセンターは、移動式住宅が完全に破壊されたり多くの建物が流されたりする恐れがあり、「数週間あるいは数月間かにわたって居住不可能」となる地域が出る恐れもあると警告している。
【翻訳編集】AFPBB News