“おっぱいのワキガ”、チチガって知ってた!?その原因と対処法

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 汗を多くかく季節は、臭いに敏感になるもの。そこで女性なら気にしておきたいのが、ブラジャーや胸の臭いです。それは、「ワキガ」ならぬ「チチガ」という症状があるからです。

 胸が臭う「チチガ」とは一体どんなものなのか、青山セレスクリニックの院長、元神賢太医師に詳しく聞きました。

※以下の回答は元神医師によるもの。

◆チチガって?

 チチガは乳首や乳輪の周辺からワキガと同じような臭いがする症状のことで、「乳輪わきが」「乳首わきが」「乳頭わきが」などと呼ばれています。

 汗腺には、主に水分を出す「エクリン汗腺」と、脂肪やたんぱく質を出す「アポクリン汗腺」の2種類があり、ワキガやチチガには「アポクリン汗腺」が大きく関係しています。アポクリン汗腺から脂肪やたんぱく質が分泌されると、それに雑菌が繁殖して悪臭が発生するのです。

 アポクリン汗腺は、体毛が集中している部位、たとえばワキの下や陰部、肛門周辺、耳の中などに分布していて、乳首や乳輪周辺にもアポクリン汗腺が多くあります。これが、チチガが起きる原因です。

◆チチガになりやすい人の共通点は?

 ワキガの症状がある方はもともとアポクリン汗腺が多いため、乳首や陰部にも症状が出ていると考えられます。成長期や出産後、更年期に症状が強くなり、自覚される女性が多いです。また男性にも症状が出るため、近年は男性の治療相談も増えています。

◆出産後にチチガになる女性が多いのはなぜ?

 症状はホルモンバランスの変化とも関連するため、生理中や出産後に症状が強くなるケースが多いのです。

◆自分がチチガかどうか、わかる方法は?

 チチガの相談を受けるきっかけとして最も多いのが、旦那さんや彼との性行為中に、乳首や胸が「臭う」「味が苦い」と指摘されたケースです。このほか、ブラジャーや洋服が臭う、洋服の隙間から臭ってくる、乳輪の毛が濃いといった場合は、チチガの可能性を疑ってみるとよいでしょう。

 チチガになるのは遺伝的要因も関係しているため、親族にワキガの方がいらっしゃる場合は要注意です。

◆もしチチガになったら、どうすればいいの?

 市販のワキガ薬がありますが、乳首や乳輪、陰部や肛門はデリケートな部分のため、刺激が強くおすすめできません。また、そのような薬は汗やシャワーで洗い流されてしまい、根本的な解決にはならないと考えます。

 当院でもおすすめしておりますが、チチガ・ワキガなどにはビューホットという医療機器で高周波を照射し、アポクリン汗腺とエクリン汗腺を破壊する治療法があります。ビューホットなら、チチガは約20分、ワキガは約30分と短時間の治療で完治できます。

◆チチガにならないための予防法はある?

 チチガやワキガは体質による症状のため、残念ながら、治療以外の方法はありません。汗をかいたら乳首や乳輪をタオルやガーゼでこまめに拭き、汗をかいたままにしないことが、唯一の対策になるかと思います。

 もしも、自分の胸が臭っていると感じたら、チチガではないか疑ってみるとよいかもしれません。

【元神賢太医師 プロフィール】
1973年生まれ、慶応義塾大学医学部卒業。医療法人社団セレス理事長。青山セレスクリニック(東京青山/埼玉川口)、船橋中央クリニックの理事長。「美のコンシェルジュ」として、女性のエイジングケア治療、美容整形、医療レーザー脱毛、美肌治療等を行う。

<TEXT/佐藤まきこ>