[8.25 第29回ユニバーシアード競技大会・台北大会準々決勝 日本代表6-0イタリア代表]

 第29回ユニバーシアード競技大会の男子サッカーは、25日に準々決勝を行い、ユニバーシアード日本代表は6-0で前回王者・イタリア代表を下して27日に行われる準決勝へ駒を進めた。

 前回大会の準決勝で敗れた相手へのリベンジに成功し、宮崎純一監督(青山学院大)は「前回大会では引く相手を崩せずにPK戦に持ち込まれたので、今回はその相手を崩しに行ける準備をして来ました。狙い通りの試合ができました」と笑顔を見せた。

 試合は、最高の立ち上がりから圧倒する形で進んだ。開始わずか50秒、日本はFWジャーメイン良(流通経済大4年=流通経済大柏高・仙台内定)が抜け出しに成功すると、ペナルティーアーク内に侵入したところで、イタリアのDFマルコ・タイーノからバックチャージを受けてFKを獲得。タイーノは、主審からレッドカードを提示され、一発退場となった。

 動揺する相手に対し、日本はFKのキッカーとして左に並んだMF脇坂泰斗(阪南大4年=川崎F U-18・川崎内定)が少しモーションを入れてフェイントをかけると、右に並んだDF小池裕太(流通経済大4年=新潟U-18)が左足でニアサイドへ正確に巻き落とすコントロールショットで相手GKの逆を突き、3分で先制に成功した。10分にはMF名古新太郎(順天堂大3年=静岡学園高)が蹴った右CKをDF菊池流帆(大阪体育大3年=青森山田高)が頭でたたき込んで追加点を奪った。

 カテナチオ(閂)と呼ばれる伝統の堅守を発揮できない前回王者のイタリアは13分に早くも最終ラインの選手交代を行うが、日本は攻め手を緩めなかった。17分に中盤の密集地帯からカットインでシュートコースを作った脇坂がファーサイドへのシュートを決めて3点目。

 その後もパスワークで相手の守備網を広げ、攻撃に参加してフリーになったボランチの重廣卓也(阪南大4年=広島皆実高・京都内定)が起点になり、遅れて来る相手の守備をドリブルやスルーパスで軽々と突破して攻め続けた。30分を過ぎるとイタリアは明らかに自陣を固めたが、40分には右サイドで密集地帯からMF戸嶋祥郎(筑波大4年=市立浦和高)が間隙から意表を突くタイミングでシュートを放って4点目。前半で勝負を決めた。

 イタリアは接触プレーでファウルの判定で警告などが続き、ベンチを蹴る音が響くなど苛立ちを隠せなかった。前半終了間際には右からのクロスを脇坂が決め、5-0の大量リードで試合を折り返した。

 イタリアは、後半開始と同時にボランチと左MFの2人を同時に交代したが、日本のペースは変わらなかった。数的優位を生かしてじっくりとパスを回し、攻め込んだ。52分、DF鈴木準弥(早稲田大4年=清水ユース)がバイタルへ縦パスを刺すと、重廣の浮き球のパスに抜け出たジャーメインが決めて6点目。余裕のある日本は、選手交代で出場時間をシェアしながら勝つ理想的な締めくくりでゲームを終えた。

 2得点を挙げた脇坂は「途中から、相手がもう攻めるなという感じになったけど、選手としてはもっと点を取りたいという思いもあった。難しいゲームだったけど、狙うべきところは狙った。気持ちが少し緩む部分が出るかもしれないので、明日の練習で引き締めてしっかりと準備したい」と次戦に照準を合わせ直した。準決勝は27日に行われ、日本はメキシコと対戦する。

(取材・文 平野貴也)

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