一匹の猫がひとりの男の人生を一変! 『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』

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8/26公開の実話を基にした映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』。この作品は、ロンドンでミュージシャンを夢見るものの思うようにいかず、親にも見放され、生活に困窮していたジェームズと、彼を絶望の淵から救ってくれた茶トラの猫・ボブの絆を描いた実話に基づいています。

猫に人生を救われた男の、実話に基づいたストーリー
ストリートミュージシャンとして生計を立て、明日をもしれない生活をしていたジェームズ。両親は離婚し、久しぶりに会った父の家庭でも疎まれるばかりで、生きる希望を失いかけます。

そんな彼を立ち直らせるきっかけとなったのが、茶トラの猫・ボブ。ジェームズはケガをしていたボブを助け、以来、どこへ行くにも一緒に行動する"相棒"に。

ストリートミュージシャンとして活動するときも、ジェームズの肩の上にはいつもボブがいました。それが話題となり、ジェームズの生活は好転してゆくのです......。

映画の公開に伴い、主人公になった本物のジェームズ・ボーエンさんと、なんと自分役で出演し、堂々たる演技を披露した猫のボブが来日。約11年の付き合いだというジェームズさんとボブの姿はほほえましく、いつも仲良し。そんなボブを傍らに、ジェームズさんはこの映画のことや、今、行っているボランティアのことなどについて話してくれました。
人生はいろいろな経験をする「旅」のようなもの
――実際に映画を見て、どんな風に感じましたか?
とてもリアルだと思いました。当時を思い出し、見るのがつらいシーンもあったけど、そういう時期があって今があります。実際に撮影している様子も見に行きましたよ。ロンドンの観光名所・コベントガーデンで、主演のルーク・トレッダウェイがボブを肩にのせて演奏するシーンでは、エキストラだけでなく、本当のお客さんたちまで集まってきてびっくりしました。
――ジェームズさんは、ボブと一緒に路上演奏している様子が動画サイトにアップされ、これをきっかけにテレビ番組に取り上げられ、自伝を出し、さらにはその本が映画化もされました。最近はこういう形で有名になる人は珍しくありませんが、ご自身がそういう立場になったことをどう思いますか?
僕は自分がすごく有名な人間だとは思っていません。すべてはボブがいたおかげだし、ここまでになれたことにも感謝しています。ボブには毎朝、「友だちでいてくれてありがとう」と語りかけているんですよ。それから映画では、僕が薬物中毒に苦しんでいたころや、生活に苦労した時代の話も出てきますが、こうしたシーンについても見ていて恥ずかしいという気持ちはありません。
――先ほどから、苦しい時期の話が出ていますが、過去を振り返ってみて、何事もなく幸せな人生のほうがよかったと思いますか?
いえいえ、そんなふうに思うことはまったくありません。人生は旅ですから。いろいろな経験をしたけれど、それは悪いことではなかったし、そうした昔があったから、今があり、そして日本にも来られたわけです。実を言うと、僕はずっと日本に来たいと思っていたんですよ。
――そうでしたか! 日本に興味を持ったきっかけは何ですか?
まずアニメの影響があります。『AKIRA』のような名作も見ていたから、日本のイメージというと、どこか未来的なものを感じるんです。でも、スタジオジブリの作品も好きだし、実際にいろいろな場所にも行ってみたいと思ってます。今回はあまり時間がないけど、ボブがいたおかげで憧れの街に来ることができました。
苦しみを知るからこそ、他人を支えられる「今」
――ところで、今はホームレスや動物の慈善活動をしているそうですね。
過去には僕もホームレスになったり、ドラッグの更生プログラムを受けたり、大変な思いをしたけど、そのときのことが今の仕事に役立っています。自分の経験を振り返ることで、彼らをどう支えたらいいか分かりますから。
――困難に直面したときにも、それを乗り越える道を教えてあげられますね。
何より大事なのは、誰かに助けを求めることを恐れない、ということだと思います。そうやって僕自身も人生が変わるきっかけを手にすることができたわけですし。
――最後に、この映画ではボブの名演技とジェームズさんのストーリー、どちらに注目してほしいですか?
確かにボブは素晴らしい演技を披露してくれましたし、僕も少し出演しました。でも、この作品では僕ら1匹と1人が一緒にかかわれたことがうれしいんです。だから、両方に注目して観てほしいですね。

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』8月26日(土)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
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