カナダ大手紙グローブアンドメールの中国特派員ネイサン・ベンダークリッペ氏は最近、中国で一時、身柄を拘束された(Nathan VanderKlippe/Twitter)

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 カナダ全国紙グローブ・アンド・メールのアジア特派員が8月23日、新疆ウイグル自治区で取材中、当局に一時身柄を拘束された。同紙は「このような事態に深く憂慮する」として中国側に事情説明を求めている。

 同紙は23日、新疆のカシュガルにある村で取材していたネイサン・ベンダークリッペ記者は、現地警察と政府当局者に強制連行されたと報じた。当局者は抵抗する記者に対し、「ここでは通常のルールは適用されない」と言い放ち、所持品の検査とノートパソコンを押収したという。

 ベンダークリッペ記者は約3時間の拘束の後、釈放された。のちに、押収したことを認める当局からの手書きのメモを、自身のTwitterに公開した。

 この件について、在カナダ中国大使館はコメントを出していない。同紙編集長は「尾行や強制連行、パソコンを無理やりに取り上げるなど、犯罪者のようにジャーナリストを扱うことに深く憂慮する」と述べた。

 ベンダークリッペ記者は2014年、新疆での少数民族迫害について精力的な報道をしたとして、アムネスティ・インターナショナル・カナダ賞を受賞している。記者は今回の拘束前も、現地の安全保障状況を報じていた。

 グローブアンドメール紙の別の記者は、2009年に発生した新疆での民族衝突事件を取材中、現地政府に強制退去を命じられた。

 在中国外国人記者協会による2016年のアンケート調査では、50人以上の中国駐留記者は「妨害または暴行をうけた」と回答した。また、ジャーナリスト保護委員会のリポートは、中国では昨年、38人のジャーナリストが拘束されていると報告した。

(翻訳編集・叶清)