夏野菜の代表格、トマト。たくさんもらったり、安くいっぱい手に入ったりする季節だからこそ、使いきれない悩みもつきません。そこで、去年から自宅の庭でミニトマトを育て始めたという、人気インスタグラマーでお弁当づくりの著書もあるtamiさんに、トマトの保存食のつくり方と、それを使ったレシピを教えてもらいました。


庭のコンテナでも、育てやすいトマトはたくさんなった!

築40年の平屋を自身でセルフリノベーションしたtamiさんの家には広い庭が。「家が平屋でコンパクトな分、裏に庭があるところが気に入って購入した古いこの家。けれど庭と言っても、当時はジャングルのようでした。自分たちでせっせと整備して、隣の家との目隠しにとコンテナを置いてみて、比較的育てやすいと聞いたミニトマトの苗を植えました」。


植えてみるとなんともすくすくと育ち、思っていた以上の採れ高に! 「もう、摘むのが大変なくらい(笑)。生のままでは傷んでしまうし、旬の野菜をおいしさを逃さずに食べきりたいと悩んでいるときに、ずっと気になっていた“自家製保存食”に挑戦してみようと思いついたんです」。映画のマネした「妄想レシピ」。まずは塩水に漬けてみる


「小さな集落で、ほぼ自給自足の生活を送る女性が主人公の映画『リトルフォレスト』でみたホールトマトが、すごくおいしそうでマネしてみました」という塩漬けトマト。つくり方は簡単で、湯むきしたミニトマトにひと煮立ちさせて冷ました塩水をかぶるくらいに入れて、煮沸消毒した保存ビンにつめるだけ。

「塩分の濃度は水500ccに対して塩20〜30gくらい。この量でミニトマト20個くらいはゆうに浸かります。トマトの湯むきにはコツが。お湯に入れる前にトマトのお尻に楊枝で穴をあけておき、沸騰したお湯でさっとゆでたあと、すぐに冷水にとると、穴をあけたお尻からするっと皮がむけます」。


塩漬けトマトは、水気をきってそのままサラダにするだけでも十分おいしいですが、tamiさんおすすめの食べ方はパスタのアクセントに加えること。

「定番で外さないアボカド入りジェノベーゼパスタの最後に、盛りつけて食べるのが好き。いいアクセントになります。ジェノベーゼは市販のソースでも十分おいしいですが、大葉にクルミとニンニク、オリーブオイルを加えてミキサーで撹拌して手づくりした『和風ジェノベーゼソース』もおすすめです」。保存期間は冷蔵庫の中で約7日。夏場は早めに使いきりましょう。晴れた日に天日干しでドライにしてしまうのもヨシ!


「ドライトマトにすれば、かなり保存期間が延ばせる!」と思いつき、天日干し用の大きなザルをホームセンターで購入。トマトは日中だけ日に当てます。たまに裏表をひっくり返すだけで、暑さにもよりますが、3日から1週間ほどで、自家製ドライトマトのでき上がり。


「完全にドライにしなくても、セミドライくらいでOKとゆるっとつくっています。一部は煮沸したビンに入れ、オリーブオイルを並々注いでオイル漬けにし、一部は保存袋に入れ、冷凍保存しています」

またtamiさんによれば、オーブンを使って、より手軽にドライトマトをつくることができるそう。「140℃で1時間くらい加熱します」。
ドライトマトはパスタに入れたり、ご飯に混ぜ込んだり、炒めものに入れたりと、なんにでも合う優れもの。なかでも、とくにおすすめなのがサンマのかば焼きの缶詰と枝豆と一緒に炊く、炊き込みご飯。

「米と具材すべてを一緒に炊くだけ。炊くときに、缶汁はすべて加え、千切りにしたショウガを1片散らすと味が決まります。調味料は一切なしでも、ドライトマトや缶詰のダシで十分おいしくなるんです」たくさん手に入った旬野菜があれば、保存食に挑戦してみてはいかがでしょうか。

●教えてくれた人
【tamiさん】
夫に毎日つくるお弁当「#おべん」の投稿が話題になり、インスタグラムで19万人以上のフォロワーを持つ。セルフリノベーションをした築40年の平屋に暮らし、料理の投稿だけでなく、収納やインテリアなど、センスあふれる暮らしぶりにファンも多い。著書に『tamiホーム』(扶桑社刊)など