インタビューで“本領発揮”のカッサーノ。2015-16シーズン以来、遠ざかっているピッチでは、最後にもうひと花咲かせることができるか!? デッドラインは間もなくである。写真は16年5月のジェノバ・ダービー。 (C) Getty Images

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 二転三転の末、ヴェローナとの契約を解消しながらも現役続行を宣言した元イタリア代表のアントニオ・カッサーノが、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで再び言いたい放題だ。

 ヴェローナの一員として開幕を迎えるはずだったカッサーノは、7月18日に引退騒動が浮上。会見では一転して現役続行を口にしたが、わずか1週間で再び撤回し、妻のSNSを通じてヴェローナ退団と現役引退を表明した。
 
 だが、“カッサーノ劇場”はこれで終わらなかった。その後のインタビューで「辞めたくない」と、またも現役続行を宣言。9月までは新チームからのオファーを待つと明かしたのだ。
 
 それから1か月弱、考えは変わっていない様子。最後にピッチに立ってから474日が経過したカッサーノは、インタビューで「9月までに正式な連絡がなければ辞める」と述べている。
 
 ヴェローナ加入からわずか3、4日後に退団を希望したというカッサーノは、「理想的な環境じゃなかった。開幕してからじゃなく、すぐに去るほうを選んだ」と、契約解消に悔いはないとした。「15日間で体重を7キロ落とした」と、フィジカルの問題でなかったことも強調している。
 
 今後、契約の可能性があるクラブには、ヴィルトゥス・エンテッラ(セリエB)とカリアリを挙げた。以前も加入の噂があった前者は、アントニオ・ゴッツィ会長と「サッカーを超えた関係」にあり、後者は以前から知るトレーナーの存在が大きいという。
 
 どこか“上から目線”で「引退にならないことを願うけど、オレが欲しい人は急がないとね」と語ったカッサーノだが、どのクラブとも合意できなければ、今度こそスパイクを脱ぐことになる。ただ、その場合でも「スポーツディレクターをやれるはず」と、サッカー界には残る考えだ。
 
 ちなみに、「無尽蔵に資金があるとしてチームを作るなら?」との質問に、カッサーノが挙げたベストイレブンは、マヌエル・ノイアー、ダニエウ・アウベス、セルヒオ・ラモス、マッツ・フンメルス、ダビド・アラバ、ルカ・モドリッチ、アンドレアス・イニエスタ、クリスチアーノ・ロナウド、リオネル・メッシ、ネイマール、ルイス・スアレスだった。
 
 一方で、今シーズンのセリエAの優勝候補に挙げたのは、「ユベントスやナポリよりインテル」と自身が応援するクラブ。在籍経験もある古巣の補強を評価し、「天才」と絶賛するルチアーノ・スパレッティ監督なら「ユベントスを倒せる」と予想している。
 
「根っからのインテリスタ」であることに変わりはないというカッサーノは、サンプドリアFWパトリック・シックに「彼は(パウロ・)ディバラより強い。特徴からもインテル移籍を勧める」と助言した。
 
 さらに、カッサーノはユーベについて、レオナルド・ボヌッチよりD・アウベスの退団のほうが「深刻」と主張。「彼は、ユーベのロッカールームは“悲しい”と言っていた。自分がユーベは『おもちゃの兵士の集まり』と言ったのは間違いじゃなかったということだ」と言い放っている。
 
 自由奔放な発言は、巨額の数字が飛び交う今夏のマーケットにも及んだ。
 
「(トリノのアンドレア・)ベロッティが1億ユーロ(約128億円)なら、ルイス・スアレス(バルセロナ)は5億ユーロ(約640億円)だ。ディバラに1億ユーロの価値? 彼はレアル・マドリーやバルセロナじゃプレーできないよ」
 
 常に本音を隠さないのが魅力ともいわれるカッサーノだが、35歳になっても「悪童」ぶりを発揮し、言いたい放題だった今回のインタビューは、人々にどう受け止められるだろうか。