昨年10月のメルボルン決戦は1−1。先制されながらも豪州が粘り強く戦い抜き、PKで追いついた。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 決戦ムードが高まっているのはもちろん、日本国内だけではない。
 
 来週木曜日に迫ったワールドカップ最終予選の大一番を前に、対戦相手のオーストラリアでも話題沸騰だ。両チームの招集メンバーが発表されたことを受け、8月25日には『Herald Sun』紙が特集記事を掲載。「サッカールー(オーストラリア代表の愛称)には勝利しか許されない。いざ、強力なライバル日本と勝負だ!」と銘打った。
 
 さらに同紙は埼玉スタジアムでの試合を「どちらかが喉を搔き切られるゲーム」と比喩表現。つまりは、死ぬか生きるかの超が付くほどの激しい一戦という位置付けだ。1956年のメルボルン五輪でオーストラリアが2-0で勝利して以降、日本とは全24試合を戦ったと紹介し、最大の勝利はドイツ・ワールドカップのグループリーグ第1戦だったと力説。そしてもっとも手痛かったのはアジアカップ2011決勝、延長戦の末に0-1で敗れた一戦とした。
 
 これまでに同国代表が7勝を挙げたのに対し、日本が8勝で勝ち越している(9引き分け)事実に触れつつ、「ワールドカップ予選では一度も負けていない。敵地であっても一度として敗れていないのだ」と強調した。
 
 オーストラリアにとっての懸念は、主将のMFマイル・ジェディナクの負傷欠場だろう。代わってキャプテンマークを巻くだろう副将のMFマーク・ミリガンが同紙の取材に応え、「マイルの離脱は大きな痛手だが、問題ない。我々の準備は万全だ」と語り、日本戦に向けてはこう意気込んだ。
 
「モチベーションはどうかと訊かれるが、愚問だ。相手はライバル日本であり、会場はあのサイタマ。このシチュエーションで燃えない選手なんて、いまのサッカールーにはいない。日本は俺たちからアジアの盟主の座を奪還したいはずだ。間違いなく死闘になる」
 
 さらに同紙は、元代表FWで、かつて名古屋グランパスで長くプレーしたジョシュ・ケネディ氏のコメントも掲載。「日本にとって我々オーストラリアはつねに脅威であり続けている。現在のアジア王者は我々なのだから堂々とサイタマで戦ってほしい」とエールを贈り、「日本とはいつも素晴らしいゲームを繰り広げてきた。今回もそんな激しくもフェアな戦いが観たいね」と期待を込めた。
 
 決戦のキックオフは8月31日19時35分。日本は勝利すれば文句なしでロシア・ワールドカップ出場が決まり、敗れればプレーオフ出場の3位に落ちる可能性がある。最終節(9月4日)のサウジアラビア戦は過酷なアウェーゲームとなるだけに、是が非でも埼玉スタジアムでオーストラリアを叩き、6大会連続の出場を確定させたい。