クルマを購入するときにはボディ色や内装色、ホイールデザインなどが選べるほか、クルマによってはシートや内装のステッチ(縫い目)の色をカスタマイズすることが可能で、自分の好みの1台を作る上げることができます。しかし、そんなカスタマイズも世界最高峰の高級車ブランド、ロールス・ロイスだと異次元のカスタマイズが可能となっているようです。限られた顧客だけのカスタマイズ専用ルーム「ヘンリー・ロイス・アトリエ」では、車体のありとあらゆる部品のカラーや素材を選ぶことができ、細部に至るまで顧客の要望を聞くことで文字どおり「世界に1台だけ」のロールス・ロイスを作り上げられるようになっています。

How do you buy a Rolls-Royce? - YouTube

ロールス・ロイスが構えるビスポーク専用アトリエ「ロールス・ロイス・コミッション・スイート」を案内するのは、ロールス・ロイスのビスポーク部門で北米とヨーロッパを統括するニック・オズィ・デ・セーグワールト氏。



室内には、ロールス・ロイスのエンブレムが施された品や調度品が置かれ、落ち着いた雰囲気。





アトリエを訪れた顧客がまず最初に案内されるのが、この壁一面にカラーサンプルが置かれたエリア。



約100色に塗られたカラーサンプルの実物を見ながら、好みの色を選び出すことが可能。一般的な乗用車の場合、選べる色は多くても10色程度なので、この選択肢の多さはさすが。これも、オーダー後に生産が開始されるビスポーク方式を採用するロールス・ロイスならではの利点です。



ボディラインに似せたシェイプにすることで、色合いの変化のイメージをつかめるようになっています。



さらに、カラーサンプルの下の引き出しにも、別のカラーサンプルが。これは、ボディを2色に塗り分ける際のカラーチョイスを見るためのサンプル。



まずはボディ上部の色を上のボードから選び……



引き出しの中から、ボディサイドおよび下部の色を選びます。



そして、2つを合体させると……



このようなカラーサンプルが完成。ロールス・ロイスはこのようにボディカラーが塗り分けられていることが多いので、完成した車両のイメージを良くつかめるようになっているというわけです。このアトリエでは、4万4000色のパターンを確認することができますが、顧客の要望があればオリジナルのカラーを調合して完全オリジナルを生みだすこともできるとのこと。



カラーの確認はこれで終わりではありません。次は、色合いを変えることができる特殊な照明を使っての確認。



まず真っ白な光で色を確認して……



次に、照明のノブを回して色合いをオレンジ寄りに変化させます。



そして、照明の高さを変化させることで、太陽光の強さの違いで見え方がどのように変化するかを確認。



このようにして、さまざまなシチュエーションで自分の将来のクルマがどう見えるかをあらかじめチェックし、心ゆくまで選び抜くことができます。



ビスポークサービスを利用する場合、車両にはオリジナルのデザインを施すことも可能。その一例がボードに掲げられています。



顧客から寄せられたアイデアをもとに、デザインを作成して車体に反映することが可能です。



次に、内装のカスタマイズに入ります。室内のほとんどが豪華な革でしつらえられるロールス・ロイスの場合、使われる革やそれを縫い合わせる糸の色や素材まで自由に選択することが可能。





革は一般的な牛革に加え、ワニやダチョウなどの革までもチョイスすることが可能。



そして内装には、オリジナルデザインの刺しゅうを施すことも可能。さすがにこれを可能にしている一般車はなく、ロールス・ロイスクラスならではのサービスといえます。





細かい部分の素材や色を指定することも可能。ありとあらゆる要望をここでぶつけ合って、納得いく1台を作り上げるというわけです。



ハンドルのカラーを2トーンにすることも可能。ネイビーとマンダリンオレンジのコントラストがとても美しい組み合わせです。



そんなカスタマイズは、車両本体にとどまりません。



ロールス・ロイスの車両は、後部ドアに傘を収めるスペースが設けられており、そのための専用の傘の色までカスタマイズすることが可能。



ロールス・ロイスは、クルマをオーダーする時点から非日常的な体験に突入するようです。