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AMG GT Rのアクティブ・エアロダイナミクスとは

メルセデス・ベンツ日本が開催した、メルセデス-AMG GT R技術説明会のなかで、興味深かったトピックをご紹介しよう。

写真は、車体フロントのアンダーボディに仕込まれた「アクティブ・エアロダイナミクス・システム」だ。

これは、フロントアクスル揚力を、時速250km/h走行時に約40kg低減するシステムである。


・レースモードを選択
・車速が時速80km/hに到達

この2つの条件が満たされると、ゴム製のラバーディップが自動で40mm降下する。これにより車体下部の空気の流れにベンチュリ効果が発生するというのだ。

引っ張れば伸びるゴム どうやって動く?

ラバーディップは、写真を見て分かるように、人間が指をかけて引っ張れば、伸びるような素材である。

プレゼンテーションを担当したアルネ・ウィーブキング・プロダクトマネージャーによれば、実はこの内側に薄く長いプレート状のパーツが存在する。それが40mm下降することによって、ラバーディップが映画館の幕が下りるように降下してくるのだ。


その効果は、ステアリングの操作感にも現れ、高速コーナリング時の操舵精度が高まり、方向安定性が向上するという。さらに、空気抵抗係数が改善されるために、リアアクスルに働くダウンフォースも高いレベルに維持されるのだ。

ラバーディップ 機能性と軽量設計

ゴム製パーツを選んだ理由は、見た目よりも、機能性、耐久性を重視した結果であるという。フロント下部のパーツともなれば、思わぬ理由で衝撃を受ける可能性が高い。

また、内部に隠されているプレートパーツも、AMG GT Rの軽量化に貢献すべく、非常に薄い造りになっているという。


AMG GT Rのフロントには、これ以外にも、
・電子制御式垂直ルーバーを備えたエアパネル
が存在する。これは、コンポーネントが一定の温度に達し、冷却が必要となったときにだけルーバーを開け、ラジエターへ流れる空気の量を最大化するものだ。

なお、こうしたAMG GT Rのエアロダイナミクスは、すべての動作運転状態で、揚力とダウンフォースが最適なバランスになるよう設計されているという。