なんと、タイでは美女と700バーツで店外デートに成功(普通にペイバー)

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 いつの頃からだろう、外出時に帽子が必須になったのは……。かつて自衛隊で4年間、強制的短髪ライフを送っていた私は、除隊後に髪型自由な職場に就職、かつての反動でひと月ごとに髪型を変えるのが生きがいになっていた。まるで校則で坊主必須な中学生が、夏休みの間だけ髪を伸ばしたりブリーチするように。

 そんな暮らしに危険信号が灯ったのは、転職から数年経った20代後半。元々細かった髪質が、より細くなってボリュームもダウン。また明らかにサイドよりトップの毛の伸びる速度が遅い。不思議なもので、気になりだすと美容院に行くより帽子屋に行く頻度が上がっていく始末。ただ、ある時気付いたのだ。「数年後を見据えてヘアケアするより、いま髪があるうちに楽しんだ方が良いじゃん」と。

 そして、なによりもキレイなお姉ちゃんからチヤホヤされたい。こうして私は、10年以上に渡って貧相な毛根と付き合いながら、それでもモテようと努力してきた。今回は、そんな個人的なヘア奮闘記をお届けする。

◆ドレッドで地肌の目立ち具合を抑制

 どうせ40代になれば同世代間でもハゲ率が上がるから、仮に自分がその頃ハゲてしまっても『森の中の木』状態で悪目立ちすることもないはず。10年後のために髪にダメージのないヘアスタイルを心がけるより、いま髪が残っているうちにとことん楽しむべきではないだろうか。それに、得てして甘やかされた子供には根性がないもの。愛するマイヘアにあえて過酷な試練を与えることで、逞しく育ってくれるはずだ。いわば、「毛根を甘やかすな」。そう決心した私の孤独なヘア奮闘記が始まった。

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 自暴自棄な逆説を掲げた私は、『地毛でのドレッド』に挑戦してみることに。飛び込みで入ったラスタ系の美容院で、編み込む前にアフロ状態にパーマネント。細い髪の毛がパーマによって、太く逞しくなった(ように見えた)ことに、私はご機嫌だった。そして、アフロ状の髪を束ねてドレッドに仕上げていくと、鏡には薄い顔のボブ・マーリーが出現!

 ご満悦で美容院を後にした私だったが、周囲の反応は「犬のクソか、かりんとうみたい」と言われて芳しくない。15センチ程度の長さの自毛では、なかなかボリューム感も出ないか、と反省した私は、数年後に『エクステ着用のドレッド』を目論む。

 仕事の付き合いで面識のあった原宿の有名サロンで、開店前に乗り込み、19時過ぎまで居座って知人価格で施術してもらった渾身のエクステ・ドレッドは、ボリューム感もイカチさも申し分なし。ファイバーでなく人毛エクステを使用しているため髪質に重みもあり、サイドを刈り上げたことでトップの立体感を強調させることにも成功した。しかも自毛に固くエクステを結びつけていて、そのキツキツ感がなんとなく自毛をタフにしてくれる(気がする)。嶺井さん、あの時はお世話になりました!

 見た目のインパクトが強いドレッドやコーンロウなどのヘアアレンジは、デコの広さを目立たなくさせるとともに、頭頂部の地肌が見えて当然という認識が、地肌透け=ハゲといったイメージを軽減してくれる。それに気を良くした私は、その後数年に一度、気が向くとエクステ・ドレッドにヘアチェンジしている。5センチ程度の自毛があればエクステを着用できるので、気軽にできるのもありがたい話です。タイのバンコク・カオサン通りなど、海外には数千円程度でドレッドやコーンロウを施術してくれる美容室も多い。技術的には日本国内の専門店のクオリティには及ぶべくもないが、安い値段で強烈ヘアを気軽に楽しめるのが魅力だろう。薄毛に悩む諸兄は、まず海外渡航した際にドレッドに挑戦してみてはいかがでしょうか。

◆色や装飾など『+α』でハゲを隠す

 ただ、見た目のインパクトとハゲ隠しに抜群なドレッド系ヘアは、施術に時間が掛かるうえに、夏は暑苦しい&ニオイ対策も必須であり、乾燥する冬は頭皮の痒さがいかんともし難いのがデメリット。私はガーゼにシーブリーズをつけて地肌をポンポン叩く手入れをしつつ痒さを抑えるとともに、女性用のヘア消臭スプレーを愛用していた。とはいえ、それでも持って僅か数か月。洗髪した後、水を含んだヘアの重さと乾かす手間もあって、たいてい衝動的にドレッドを切り落とすという自傷行為を行っていた(泣)。その後は坊主にするしかないわけだが、そのままだと薄毛が目立つため、カラーリングやブリーチは基本オプション。美容院で切り落としたザンギリ頭を揃えてもらうついでに、脱色して毛と肌の色を同化させていた。年配芸能人でもよく見られるショートヘア&ブリーチによる薄毛隠しは、ハゲ諸兄にもお馴染みの対処法だろう。

 私が体験してみた実感としては、普通のブラウン、ゴールド系よりはアッシュ系のカラーが地肌を目立たせない効果大。個人的には白金のブリーチが地肌との同化に最強だと思います。ただ、脱色中に自毛がふやけたワカメのようになる様を見ると、思わず躊躇してしまうかもしれないので、そこは心してほしい。あと、脱色中はめっちゃ痛いです。特に徹夜明けにそのまま行ったりすると涙ものの滲みる痛みを体験する羽目になるので、美容院の前日は十分な睡眠を取ってから行きましょう。

 ドレッドと通じるものがあるが、『+α』でインパクトを利かせたヘアスタイルは、ハゲの印象をそらすのに最適なテクニック。私は以前、頭頂部後方にトサカのように鳥の羽根をつけたデコラティブ・ヘアを何度か楽しんだが、見た目のインパクトに加えて薄い頭頂部後方を羽根で隠すという物理的なメリットもあり、とても良い髪型だといまだに思う。かつて隆盛を極めた今はなきクラブのヴェルファーレでは白人のお姉ちゃんから大ウケだったし、渋谷の安キャバ嬢にススキノのデリヘル嬢、さらには当時赤ん坊だった姪っ子まで、幅広い女性のハートをゲットした思い出のヘアスタイルだ。ハゲも隠せてモテる(?)という一石二鳥の髪型なので、興味が湧いた方は真似してみては?

◆髪のあるうちに楽しむのが正解

「守りに入らず、攻めの姿勢で今を楽しむ」という刹那的なスタンスを崩さず、あわよくば髪への鍛錬という効果も期待した、20代後半から30代にかけての私のヘア・ライフ。その甲斐あってか(?)、40を越えて同世代に正真正銘のハゲが散見される今でも、なんとか自毛を保っている。

 もっとも、いま毛が残っている最大の要因は、プロペシアなどの薄毛用薬のおかげですが(笑)。ただ、いくら若い頃から中年期を見据えてヘアケアしても、無くなる時はあっさり無くなる、そんなつれない性格なのが髪の毛。無難にいってもハードにイジリ倒しても変わらないなら、せめて髪のあるうちに楽しむのが正解です。

「孝行のしたい時分に親は無し」とも言いますが、「ヘアアレンジのしたい時分に髪は無し」となる前に、ハゲ諸兄の皆さんはレッツ・チャレンジ!

<取材・文/井上キャバ男>