『コード・ブルー』有岡大貴と『ウチの夫』薮宏太、先輩から何を学ぶ? “生意気な後輩”役を読む

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 今期放送中のドラマは、Hey! Say! JUMPメンバーの好演が目立つ。『コード・ブルー -ドクターヘリ救急救命- THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)に有岡大貴、『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)に薮宏太が出演中だ。

参考:戸田恵梨香の“情熱”が、有岡大貴の成長へと繋がるーー『コード・ブルー』第6話で描かれた“落胆の向こう側”

 有岡と薮の演じる役には、奇しくも“生意気な後輩役”という共通点がある。有岡が演じるのは、フライトドクター候補生の名取颯馬。父親は名医として名を馳せており、かつ「名取総合病院」の院長兼経営者というお坊ちゃんだ。その血を継いでか、名取自身も医師としての技術は高い。しかし医療に対する情熱がなく、先輩ドクターたちに生意気な態度を取ったり、注意されてふてくされたり、なかなかに面倒くさいタイプの人物だ。

 薮が演じているのは、主演・錦戸亮が勤務するイベント会社の社員・田所陽介。外面がよく、要領がいいタイプだが、実は嫌味で陰湿な性格の持ち主である。錦戸が演じる小林司の後輩であるにも関わらず、面と向かって嫌味を言うことも少なくない。とはいえ、小林に対して笑顔を向けることもあり、かわいい一面があったり、意外と素直な部分もあったりする。有岡演じる名取と薮演じる田所は、「生意気な後輩」という共通点はあるものの、キャラクターの根本に大きな違いがあるのだ。

 そしてそのキャラクターの違いは、役と演者の間の距離感にも大きく関わっている。薮と田所は一見するとかなり異なるキャラクターに見える。先輩に向かって「やっぱニモちゃん(会社のお荷物)だな」、「なにニヤニヤしてんだ」など、薮が実際に言うはずもない台詞が次々と飛び出す。しかし、「クールに見えるが実はかわいい」という部分は、薮自身と共通していると言える。8月19日放送の第7話にあった、小林から桃を受け取るシーン。満面の笑みで桃を受け取った田所の笑顔は、“薮スマイル”そのものだった。時折見える無邪気さが、いつもの薮を彷彿させる。

 一方、有岡と名取のギャップは大きい。いつもニコニコしており、メンバー内でもどちらかというといじられることが多い有岡だが、名取はプライドが高く、いじってはいけないタイプだ。実際有岡はこんなコメントをしている。

「僕は演じていてモヤモヤしてしまいます。楽しいシーンでは僕だったら笑ってしまうのを“ガマンガマン”と抑えなくてはなりません。他でも、やはり一歩引いている感じです。初療室でも、みんなが固まって動いているのに名取だけ違うので少し寂しいです。正直、僕自身はみんなの輪に入りたいと思ってしまいます」(引用:公式サイト)

 これだけ真逆のキャラクターにも関わらず、視聴者に「名取は嫌な奴」と思わせられる有岡の演技力は高いと言っていいだろう。今回、有岡も薮もそれぞれ山下智久、錦戸亮と、実際にジャニーズ事務所の先輩と共演をしている。

「直接芝居のアドバイスをもらったりはしなくても、近くで見ているだけで勉強にもなりますし、刺激にもなりますから。(有岡)」(引用:公式サイト)

「ドラマの中での錦戸くんは同じ部署のダメな先輩役ですが、ジャニーズ事務所では尊敬する先輩です。しっかり目に焼き付けて沢山のことを学びたいと思います。(薮)」(引用:薮宏太、錦戸亮と初共演! 「ウチの夫は仕事ができない」佐藤隆太&壇蜜らが参加 | cinemacafe.net)

 こうコメントしていることからも、二人がそれぞれ先輩から学びながら成長していってることが伺える。ドラマの中の「生意気な後輩」が少しずつ人間力を上げていくのと同じように、有岡・薮もそれぞれのドラマを通じて成長しているのだろう。ドラマの放送も後半戦に入ってきたが、まだまだ目が離せない。

(文=高橋梓)