港南口を出て徒歩2分。行き交う人々を無機質に見下ろす超高層ビル群の足元に、それとは対照的なローカル度満点の大衆居酒屋が密集する一角があるのをご存知だろうか。

迷路のように入り組んだ細い道に約20軒、“そそられる”暖簾のその奥は? 今回は月刊誌「東京カレンダー」でモデルを務める、森絵里香さんに同行願った!



今号での表紙はもちろん、毎号、デートやお忍び、女子会など、ストーリー性のあるドラマティックなシチュエーションを見事に演じてくれているモデル、森絵里香さん。

実は彼女、女性ファッション誌でお酒にまつわる連載を1年持っていたほどのお酒好き。そうと聞いたら、弊誌としては一緒に飲まないわけにはいきません!

「品川は完全に初心者。どこで飲んでいいかわからない」という森さんとともに、品川の名酒場として話題の3軒を、金曜夜に訪れました!




《1軒目》品川で60年営業!サラリーマンの憩いの酒場
『酒処 あかねや』

1軒目に訪れたのは、『酒処 あかねや』。19時の時点で、すでに満席、サラリーマン率99%(!)、女性客は森さんのみ。お店の雰囲気にそぐわない(失礼!)美女の来店に、あからさまに店内の空気が変わったのがわかる。あきらかに浮足立っているのだ。

当然、席に座って5分もしないうちに、「ん? なんかいいにおいがする」と隣の男性が森さんに声を掛けると…、タイミングよくハイボールが登場。どさくさ感たっぷりのまま、乾杯へとなだれこむ。



そこからの展開は、言わずもがな。

とはいえ、「週3回はここで飲む」という彼らに教えてもらったおすすめメニューにハズレなし!

「おいしくて感動♥」と森さんも大満足。



「里芋からあげ」¥780。薄い衣と芋のしっとりした味わいがクセになる唐揚げを筆頭に、メニューはどれも濃いめの味付けで、お酒が進む!



「トマトと玉子炒め」¥850。女子人気が高いのは、トマトの酸味ととろとろの卵が絶妙なハーモニーを奏でる一品。生ビールは小、中、大と揃う。



カウンター越しの調理場から聞こえる揚げ油の音、そして壁一面に貼られた50種以上に及ぶメニュー札まで、これぞ正統派大衆酒場。





《2軒目》名物の激辛牛すじ煮込みとレモンサワーで乾杯!
『居酒屋 路地裏』

ほどよく酔いがまわったところで2軒目へ。実はここ、1軒目で出会った食品メーカーに勤める彼らが「あそこの牛すじは食べるべし!」と絶賛していたお店。

こちらも満席御礼、唯一空いていたカウンターの1席になんとか滑り込んだ森さん。

もちろん、オーダーは名物、「激辛すじ煮込み」一択ですよね!? …と思いきや、そこはモデルさん。お母さんおすすめの「路地裏サラダ」も一緒にオーダー。ですよね、野菜、大事ですよね(汗)。



余談だが、「私は写さないでよ〜」とずっと顔を隠していたお母さん。森さんの「一緒に撮りましょう♥」のひと言で即OK、笑顔に。

美女っていうのは、同性にも最強なのだな…と妙に感心。お母さん曰く「最近は女性のお客さんも増えてきた」そうで、実際、テーブル席には女性3人グループの姿もあった。



しかしここでも男性客の視線は森さんに集中。入り口横のテーブル席に陣取っていた精密機器メーカーに勤める5人組に誘われ、相席に。彼らが飲んでいたホッピーを見た森さん。

「ホッピーが飲める人って、なんかカッコいいですねー」。はい、秒殺でノックダウンされた男性陣。

「東京カレンダー、今すぐ買います!」とのお言葉、いただきました〜。その約束、絶対ですよ!!



「激辛牛すじ煮込み」¥680。20年以上愛されているお店の名物。甘く濃いタレの奥で、ピリリと舌を刺激するスパイシーさがクセに。ビールで流し込むもよし、ライスと一緒に食べるもよし、な1皿だ。



ランチタイムの行列はもちろん、20時には席待ちする人の姿も。昼夜問わず品川サラリーマンに愛されている店。


港南口の懐は深い!誰もが飲んで癒される




《3軒目》常に店から人が溢れ出る、品川の大人気立ち飲み店
『日向食堂』

酔い覚ましを兼ねて、港南口を散策しようと二軒目を後にした我々。すると道中、森さんからこんな感想が。

「飲み歩き企画と聞いて、楽しみだった反面、不安もあって。営業中の撮影で怒られないかどうか(笑)。でも品川のみなさんは、撮影も相席も快諾してくださるし、気さくでいい人ばかりです。他の街なら、すぐ撮影NGって言われちゃいますもん(笑)」。

確かに、どの店もスタッフはもちろん、お客さんも非常にフレンドリーなのだ。



それは3軒目も然り。この日最後に訪れたのは、港南口を出てすぐ、メインストリート入り口で営業する『日向食堂』。21時過ぎ、オープンエアスタイルの立ち飲み店の外には、こぼれんばかりの人、人、人!ところが、こちらの心配をよそに、普通に中に入っていく森さん。

「グラスを合わせるだけで、なんか自然と爐疲れさま〜〞ってなりますよね。知らない人同士なのに、お互いをねぎらい、ねぎらわれているような感覚になるのがいいな。この楽しさ、クセになりそうです♥」



気付けば、森絵里香撮影会に!しかし、全員メガネは品川ゆえか?

撮影も終わり、宴もたけなわ。

「まだ飲み足りない! 一軒目に戻りましょ」と森さん。品川の夜は、深夜まで続いたとか、続かなかったとか(笑)



「おまかせ串揚6本」¥750。まずはこれ、と頼む人が多い串揚げ。エビやズッキーニなど、その日によって異なる具材を楽しめる。串揚げ以外にも「アンチョビポテト」から「つるむらさきのおひたし」まで、守備範囲は広い。



常連さんいわく「安藤美姫に似ている」という女将さん(通称:ミキティ)とのコミュニケーションを楽しみに通う客も多い人気店。



取材前にはウコン! 万全の準備で酒場に向かう、堂々たる飲み姿!
《体験した方》
森 絵里香さん

1982年静岡県出身。女性ファッション誌を中心に活躍する人気モデル。お酒はなんでもいけるクチで、特に好きなのはビールと日本酒だとか。