商品イメージ(写真: TOTOの発表資料より)

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 TOTOは24日、要介護者向けに居室内に後付設置ができる「ベッドサイド水洗トイレ」を4年ぶりにモデルチェンジし、10月2日に発売することを発表した。「ベッドサイド水洗トイレ」はこれまで設置が難しかった戸建住宅や高齢者施設の居室のベッドサイドに後付で設置可能な水洗トイレ。脱臭機能にも優れ、使用者の状況にも合わせて移動できることで好評を博してきた。

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 新商品では本体後方にキャスターを設置したことで移動性の向上が実現、今回のモデルチェンジより女性一人でも動かせることができるという。デザイン面においても室内空間に溶け込むように「ホワイト」から「パステルアイボリー」に変更。価格は39万8千円と従来品比13万円低く設定され、性能を向上させながらも低価格化を実現している。

 TOTOは60年代よりバリアフリーの研究に注力し、2000年以降は高齢化社会を見据え、ユニバーサルデザインや高齢者配慮へと研究の幅を広げることで商品のラインナップを拡充してきた。「ベッドサイド水洗トイレ」も要介護者の排泄の自立および介助者の負荷を軽減する目的で約10年以上の研究開発を要した後、13年に第一弾を発売している。

 「ベッドサイド水洗トイレ」の仕組みは、ユニット内の粉砕室に入った汚物を粉砕機で粉砕し、流せるまでに細かくしたうえで圧力をかけて室外へと搬送する。この仕組みにより細い室内配管の採用が可能となり、困難とされてきたベッドサイドへ後付け可能な水洗トイレが実現した。通常のトイレと同様に水洗で搬送するので汚物処理の手間もなく、室内をいつも清潔に保てるという。

 気になる臭いについても、排便時には脱臭機能により臭いを吸引し、触媒で分解してくれるという。洗浄時においても便器の後ろに設置されたエアバッグにより、臭気を回収してくれる。もちろんウォシュレットも標準装備、トイレ本体も一人で移動できることからベッドの配置換えなどに柔軟に対応できる。

 介護現場においてトイレは大変デリケートな問題であるため、介護される側にも遠慮があり、食事や水分をあまり取らなかったり、オムツを自分で用意するなど負担を強いられる場面が少なくなかった。高齢者においても足腰が弱く深夜のトイレが気になるというケースも見られたことから、ベッド脇にある水洗トイレは要介護者や高齢者にとって大きな安心につながる。1日の工事で簡単に設置でき、脱臭技術も優れていることから、こうしたモデルチェンジによる製品の利便性向上と低価格化は大いに歓迎をしていきたい。