犬が特定の部屋にこだわるのは、なぜ?

犬が特定の部屋に居座りたがるときは、何かしらの理由があるはずです。

例えば、飼い主の匂いがするためその部屋が好きだという場合。
その他に、涼しいから、日向ぼっこができるからなど、環境がよい場合。

しかし、あまりに特定の部屋にこだわるときは、これらの理由以外に何か問題があるのかもしれません。
今回は、そんな犬の気持ちに寄り添ってみたいと思います。

考えられる心理1:トラウマになる体験をした

まず考えられることは、何かしらの「トラウマになる体験をした」という理由です。

犬は非常に繊細です。
体罰を受けたり、飼い主に大声で怒鳴られたり、トラウマになるような怖い体験をしたため安全の確保ができる部屋から出られなくなってしまったのかもしれません。トイレの失敗を怒ったため、ケージから出てこなくなってしまったという話も聞いたことがあります。

犬に直接怒ったわけでなくても、飼い主が大声でケンカをしたことが原因になっているかもしれません。犬は争いごとを嫌います。自分のせいで、大好きな飼い主がケンカをしているのだと思い込み、辛い思いを抱えてしまっているのかもしれません。

犬はとても賢いため、このように”場所”と”嫌悪感”を結び付けてしまうことがあります。
その場合は、ごほうび(おやつなど)で嫌な記憶を拭い去る必要があります。じっくり時間をかけて、徐々に慣れてもらいましょう。無理強いは逆効果になるため決してしないこと。

感じ方は、犬それぞれです。
「100回されても大丈夫な子もいれば、たった1回でトラウマになる子もいる」
これは、愛犬のしつけの先生のお言葉です。
原因は何か。飼い主が考えることこそが、愛犬を救う第一歩になるのです。

考えられる心理2:テリトリーを守っている

犬にはテリトリーがあります。そして、そのテリトリーをかなり重要視しています。

オオカミを祖先に持つといわれる犬は、自分の縄張りに近づくものに攻撃的な態度を取ることがあります。
特定の部屋に居座りたがるのは、自分のテリトリーを守るための行動かもしれません。

今はまだその部屋にこだわるだけであったとしても、飼い主さんとの信頼関係が築けていない場合は過剰にテリトリーを管理しようとします。

例えば、ソファに座ろうとしたときに唸ったり、歯を剥いたりしてきてはいませんか?
ベッドで横になろうとしたとき、怒ったり吠えたりしてきてはいませんか?

そうさせないためには、犬が落ち着いた態度をとっているときにごほうび(おやつなど)をあげたり、褒めたりしてあげてください。
もし、わんちゃんが唸ったり、威嚇してきたときはむやみに手を出さないのが最善の策です。そこで間違った対応をしてしまえば、状況は更に悪化することもあるため注意が必要です。

まとめ

犬が特定の部屋に居座りたがるのには、必ず理由があるはずです。いつからそうするようになったのか、どういうときにそうするのかを考えなければいけません。これは、お医者さんやしつけの先生にはわかりません。飼い主さんにしかわからないのです。

犬の心は極めて繊細です。もしかすると、年齢的に心の成長があるときなのかもしれません。落ち着ける部屋で、じっと考えごとをしているのかもしれません。

もし、その部屋が好きだとか、過ごしやすい温度だとか、そういった理由ではなさそうなら、専門家に相談してみるのもひとつの手であると思います。

人間の言葉を話さない犬の気持ちを汲み取るのは、とても難しく根気のいることです。しかし、それも犬を飼う醍醐味なのではないか、と初めて犬を飼った私は思うのです。