24日、静岡県富士市にある中国人研修生らの寮で起きた中国人男女の死傷事件をめぐり、新華社は「日本に行った中国人技能実習生に事件が頻発するのはなぜか?」と題する記事を掲載した。資料写真。

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2017年8月24日、静岡県富士市にある中国人研修生らの寮で起きた中国人男女の死傷事件をめぐり、新華社は「日本に行った中国人技能実習生に事件が頻発するのはなぜか?」と題する記事を掲載した。

今月21日夜、寮の一室で血を流して倒れていたのは部屋の住人である孔令華さん(35歳)と、20代男性。亡くなった孔さんは昨年5月ごろに来日したと伝えられている。

記事は「近年、日本に行った中国人実習生が異常な亡くなり方をする例がたびたび起きている」と述べ、事故の頻発は実習生らの劣悪な生存環境と関係があると説明する。その上で、「実習生は実質上、日本企業が安く雇える労働力」「賃金の支払い遅延や差別、パスポートの取り上げで自由を制限するなどのケースも珍しくはない」などと指摘。中国人実習生の大多数が発展の立ち遅れた地域の出身で、低学歴、低収入という事情を抱えていることを説明し、「国内の数倍の月収を得られるということは彼らにとって極めて魅力的だが、落とし穴は認識のズレから生じる。実習生を必要とする企業は一般的に経営困難な状態で、そこで高収入を得ようというのがそもそもの間違い」と主張する。

記事は「実情を知った多くの人は後悔するが、中国に戻れば契約違反。仲介業者に支払った保証金も返ってこない。耐えるしかないが、中には逃げ出して不法就労する者もいる。“失踪者”が多いのはこれが原因でもある」とし、専門家が出国前に日本の社会事情について知識を蓄えておくよう呼び掛けていることなどを説明した。(翻訳・編集/野谷)