23日、中国メディアの中国経済網が、日本では栄養ドリンク市場が縮小しており、各メーカーはターゲットを女性へと変更していると伝える記事を掲載した。写真は栄養ドリンク。

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2017年8月23日、中国メディアの中国経済網が、日本では栄養ドリンク市場が縮小しており、各メーカーはターゲットを女性へと変更していると伝える記事を掲載した。

記事は、日本では栄養ドリンク市場が縮小しているが、その理由は主な消費者群である団塊の世代が退職する年代となっているほか、若い世代は栄養ドリンクを敬遠する傾向にあるためだと分析。このため製薬会社などの各メーカーは、女性を新たな顧客群としているという。

市場調査会社のインテージによると、2016年度の日本の栄養ドリンク市場規模は1773億円で、2001年のピーク時と比べると3割以上減少したという。大手製薬会社の関係者によれば、ドリンク剤で疲労を回復し、夜遅くまで残業するような働き方が忌避されつつあることのほか、政府による「働き方改革」の影響や「レッドブル」などのエナジードリンクが普及したことも市場縮小に影響しているという。

こうした逆風の中で、各メーカーは女性向けのドリンク剤に力を入れることで、市場縮小に対応しようとしている。大正製薬は「リポビタンファインプレシャス」を昨年発売。女性が購入しやすいようピンクを基調としたパッケージにし、ロイヤルゼリーなどを配合して低カロリーを実現した。

また、エーザイは今年4月に16種類の成分を配合した「チョコラBBゴールドリッチ」を発売。ベルガモット風味に仕上げており、「効果の高いドリンクを求める女性のニーズに対応した」という。他にも、第一三共ヘルスケアは女性向けドリンクとして「スイッチリゲイン」をファミリーマートで展開している。

大正製薬のリポビタンDは、中国でも「力保健」として販売されているが、中国における市場規模はまだまだ大きくはない。訪日中国人が日本で栄養ドリンクを体験して口コミで評判となるケースもあり、各メーカーは中国市場の開拓も検討できるかもしれない。(翻訳・編集/山中)