釜本氏が太鼓判を押したのが、初招集の杉本。オールマイティーなFWと期待を寄せる。写真:川本学

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 日本代表27名のメンバーが発表された。個人的にはサプライズと言えるような人選はなかったと感じているし、順当と言えば順当だ。「コイツを選んでないのはおかしい!」というような選手もいないわけで、ハリルホジッチ監督が考えるベストメンバーなんだろう。
 
 その中で注目したいのは、セレッソの杉本(健勇)だ。大迫(勇也)が怪我明けだと聞くし、万全の状態でオーストラリア戦に臨めないかもしれない。杉本は個人的にはけっこう気に入ってるんだ。
 
 なにより、ゴール前で頑張れる。どんな状況でもしっかり点に絡んでいけるというか、周りとのコンビネーションでも行けるし、自分で持ち込んでも行ける。そういうひとりで点を取れる選手って、いまのJリーグにも日本代表にもなかなかいないからね。

 ボールが来たら決められる、パスに合わせて点を取る。そういう巧さのあるストライカーはおるけど、強さがあって、自分で止めてかわして決めることができる選手は貴重だ。いきなり使っても案外できるかもしれないよ。
 
 中盤では、長谷部(誠)の復帰が心強いかぎり。大事な2試合を前に彼の安定感というのは絶対に欠かせないものだし、中盤をグッと引き締めてくれるだろう。今回は今野(泰幸)が外れたね。ということは、長谷部と山口(蛍)の2枚(2ボランチ)で行くということだろう。
 
 復帰した柴崎(岳)にも期待はしたい。でもどれくらいぶり? 2年近く? ボランチなのかトップ下なのかは分からないけれども、中盤は前線と違って、精神的なところでかなりの責任と重圧がかかってくる。味方を鼓舞するような振る舞いをしなければいけない。とくにこういう大一番では、なおさら求められる資質だ。はたして久しぶりに合流する柴崎にできるのかどうか。トップ下なら香川(真司)が健在なわけだから、いきなりスタメンはないんじゃないかな。
 
 オーストラリア戦で勝ってワールドカップ出場を決める、それくらいの気概で戦ってもらいたいね。敵は相当な意気込みで臨んでくるだろう。ほとんどの選手がヨーロッパでやってるわけで、なにより闘争心がすごい。球際のところで負けてちゃ話にならないから、そこでしっかり戦える選手を選ばなければならない。
 
 少しでも臆したら駄目だ。間違いなく1点勝負になるわけで、中途半端なボールのつなぎで奪われたら、それこそ一巻の終わりだよ。どんな形であれ最後はシュートで終わる、それくらいの気持ちで、アグレッシブに仕掛けないといけない。
 
 最後に、メキシコに活躍の場を移した本田(圭佑)だけど、ハリルホジッチ監督はどこで起用するのかな? 以前にもこのコラムで書かせてもらったけど、彼について気になるのはやはり運動量なんだ。トップ下でもサイドでも、最後は運動量がモノを言う。センターフォワードと絡んで、最後はズバッとスペースを突かないと話にならないわけだからね。
 
 彼の強みはキープ力だ。しっかりタメを作って全体を押し上げて、巧く展開できる。僕は本田を使うならフォワードがいいと思うのだけど、今回はどうだろうな。

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