2017年8月21日、アメリカ本土を横断するように皆既日食が各地で観測されました。アメリカ本土で日食が観測されたのは38年ぶりで、北米大陸を横断するように日食が観測されたのは1918年以来初ということで、アメリカ中で皆既日食をひと目見ようと空を見上げる人たちの姿が見られました。そんな皆既日食の撮影中、国際宇宙ステーション(ISS)がまさに太陽と地球の間を横切る瞬間があったそうで、その様子の撮影に成功した貴重なムービーがYouTube上で公開さています。

Space Station Transiting 2017 ECLIPSE, My Brain Stopped Working - Smarter Every Day 175 - YouTube

丸い太陽の一部が欠けて見える「日食」が起きているまさにその瞬間に、ISSが太陽の前を横切る、という世にも珍しい写真を撮影することに成功したのがSmarterEveryDayというYouTubeチャンネルを運営するダスティンさんとそのご一行。撮影日は2017年8月21日で、場所はワイオミング州中部にある「特別な場所」とのこと。



ISSが8月9日にリブーストした結果……



軌道を計算したところ、ワイオミング州中部の特定の地域でのみ、日食中にISSが太陽の前を通過する様子を観察できることが明らかになりました。



そして、ダスティンさんたちが陣取る撮影スポットは、まさにその「日食中にISSが太陽の前を通過する様子を観察できる場所」なので、「特別な場所」というわけ。



そんなわけで、土地の所有者である農家の人と交渉し、特別に私有地内で日食の観察を行わせてもらうことになった模様。



日食中の太陽を直接見ると目を痛めることがあるため、セロファンや専用のフィルムを持ち込んでおり……



双眼鏡やカメラのレンズを覆います。



日食撮影のためのカメラ等のセッティングに4時間ほどかかりますが……



その後、雲が晴れて日食の観察にうってつけの晴天になります。



撮影用のカメラはキヤノンのEOS 70DでレンズはタムロンのA011C-700 SP 150-600mm F/5-6.3、レンズの焦点距離を2倍に伸ばす高性能エクステンダーのEXTENDER EF2×IIIも使用しています。



モニター上にはたしかに一部が欠けた状態の太陽が映っています。



そして、日食中の太陽の目の前をISSが通った、という決定的瞬間を収めた写真がコレ。



思わずハイタッチするダスティンさんたちご一行。



もう一度ISSが通過した瞬間を見てみます。



どこにいるのかというと、以下の赤枠部分にある小さな点がISSです。



ほんのわずか数秒で太陽の前を通り過ぎてしまいました。



その後、皆既日食になると、まだ太陽が空高くにある時間にも関わらず、辺りは夜のように暗くなってしまいます。



これはダスティンさんの同行者のひとりであるトレバーさんが撮影した日食の様子。





なお、もうひとりの同行者であるマットさんも、皆既日食を撮影する様子をムービーで撮影しており、YouTube上で公開しています。

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