Jリーグで得点を量産するストライカーが、ロシアW杯出場を懸けた大一番に向けて招集された日本代表に初選出された。「2年間追跡してきた」と強調するバヒド・ハリルホジッチ監督は、FW杉本健勇(C大阪)の成長を実感しており、今回の招集を決断したようだ。

 今季のJ1リーグで大暴れしている。初ゴールこそ、第7節G大阪戦と時間がかかったものの、この試合で2得点を奪うとスイッチが入った。その後もコンスタントに得点を挙げ、第17節FC東京戦から第20節札幌戦までは5試合連続ゴール、5戦7発の大爆発。第23節終了時点で14得点を挙げて、15得点の浦和FW興梠慎三に次いで得点ランクの2位につけている。

 ハリルホジッチ監督が、「以前も杉本の話をしたことがあるが、2年間ずっとチェックし続けている」と語ったように、15年5月に行われた日本代表候補合宿で杉本を直接チェックしている。「少し波があった部分もあるかもしれない」と課題を感じていたようだが、「彼自身も進化をしてきているし、フィジカル的にも良くなっている」と、その成長ぶりに太鼓判を押す。

「非常に質が高く、テクニックを持っていて、体格もある珍しいタイプの選手。意欲的にしっかり今後もトレーニングを続けていれば、本当に良い選手になれるし、Jリーグでのプレーを続ければ代表に呼ばれ続ける選手になれる」

 今回、センターフォワードの位置で招集されたのはFW岡崎慎司(レスター・シティ)、FW大迫勇也(ケルン)と日本代表での実績が十分な選手であり、杉本が出場機会をつかむのは容易ではない。しかし、指揮官は「岡崎や大迫よりコンディションが良いというところを見せれば、プレーする可能性はもちろんある」と言い切り、大きな可能性を秘める24歳のストライカーに期待を寄せた。

(取材・文 折戸岳彦)


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