オーストラリア代表の予想スタメン。トップ下を含む前の4人は”コンディション次第”か。

写真拡大 (全2枚)

 2017年8月24日、ワールドカップ・アジア最終予選(8月31日のオーストラリア戦、9月5日のサウジアラビア戦)に臨む日本代表のメンバーが発表された。
 
 今回選ばれたのは27名。ポジション別に見ると、GKが川島永嗣(メス)、東口順昭(G大阪)、中村航輔(柏)、DFが吉田麻也(サウサンプトン)、昌子源(鹿島)、植田直道(鹿島)、三浦弦太(G大阪)、酒井宏樹(マルセイユ)、酒井高徳(ハンブルク)、長友佑都(インテル)、槙野智章(浦和)。MFは長谷部誠(フランクフルト)、山口蛍(C大阪)、井手口陽介(G大阪)、郄萩洋次郎(FC東京)、小林祐希(ヘーレンフェーン)、柴崎岳(ヘタフェ)、香川真司(ドルトムント)、FWは久保裕也(ヘント)、浅野拓磨(シュツットガルト)、本田圭佑(パチューカ)、乾貴士(エイバル)、武藤嘉紀(マインツ)、原口元気(ヘルタ・ベルリン)、岡崎慎司(レスター)、大迫勇也(ケルン)、杉本健勇(C大阪)という顔ぶれだった。
 
 勝てばワールドカップ出場が決まるホームのオーストラリア戦は、まさに大一番。それを承知しているヴァイッド・ハリルホジッチ監督が今回のメンバー発表の席で何度も使っていたフレーズが「経験」だった。
 
 その経験を重視してスタメンを選べば、GKを含む最終ラインは川島、酒井宏樹、吉田、昌子、長友となる。代表歴はまだ浅い昌子も6月のイラク戦(ワールドカップ・アジア最終予選)にフル出場しており、三浦や植田よりは明らかに計算できる。
 
 2ボランチの一角は、フランクフルトで実戦復帰している長谷部。ハリルホジッチ監督からの信頼は厚く、よほどのことがないかぎりスタメンからは外れない。そのパートナーは山口だろう。今回のアジア予選を通して長谷部ともっともコンビを組んでいる点からもしても、最右翼と言える。
 
 予想が難しいのは前の4枚だ。トップ下は経験を重視すれば香川だが、気になるのはコンディション。ブンデスリーガの開幕戦(ドルトムント対ヴォルフスブルク)で途中出場したとはいえ、左肩を脱臼した6月のシリア戦(親善試合)からどこまで回復しているか。
 
 仮に香川が欠場する場合は、ハリルホジッチ監督が「ヘーレンフェーンでレギュラーとしてプレーしている。気持ちも強い」と評価した小林がレギュラー候補に浮上しそう。2年ぶりに代表復帰とブランクがある柴崎は、トップ下の3番手と見る。
 右ウイングは久保で決まりか。パチューカで復帰したばかりの本田をおそらくコンディションで上回っているので、ベンチ要員とは考えにくい。スピードスターの浅野はスーパーサブ的存在で、終盤にどうしてもゴールが場合の切り札となるはずだ。
 
 左ウイングは原口を筆頭候補としたが、去就不透明(ヘルタ・ベルリンから移籍する可能性がある)という状況をハリルホジッチ監督がどう捉えるか。ヘルタ・ベルリンではブンデスリーガの開幕戦(シュツットガルト戦)で途中出場と現時点でレギュラーの座を失っており、それが精神面にどんな影響を及ぼすかは気になるところだ。
 
 コンディションなら、もしかすると武藤のほうが上かもしれない。昨季の後半戦もマインツではキレのあるプレーを見せており、今回の選出は極めて妥当。原口の調子次第ではスタメンに抜擢される可能性もある。

 乾は浅野と同じような立ち位置か。レギュラーを担える実力が乾にないわけではなく、あの独特のテンポから繰り出すドリブルは日本が劣勢の時こそ重宝されるはずで、その意味で乾はむしろ重要な戦力である。
 
 CFのファーストチョイスは大迫だろう。確度の高いポストプレーはもはや日本に不可欠な武器で、代役は見当たらない印象さえある。レスターで2戦連発の岡崎だが、ボールを収める技術に関しては大迫のほうが上だろう。
 
 岡崎にチャンスが巡ってくるとしたら、大迫のコンディションが整っていない場合だ。一部の報道で右足首の靭帯損傷からケルンの練習に復帰したと言われている大迫の回復具合は、オーストラリア戦の勝敗を占ううえでも重要なファクターになる。
 
 今回のワールドカップ予選で初招集された杉本はCFの3番手。ハリルホジッチ監督は「大迫や岡崎よりコンディションが良いことを証明してくれればレギュラーで使う」とコメントしているとはいえ、さすがにオーストラリア戦での抜擢はないだろう。
 
 杉本がスタメンで出られるとすれば、オーストラリア戦でワールドカップ出場を決めた場合のサウジアラビア戦か。いわゆる“消化試合”でならチャンスは間違いなく膨らむ。

【日本代表PHOTO】豪州・サウジ戦へ向けた招集メンバー27人