「お酒の失敗。駅でも気をつけよう」駅掲出ポスター(B3判)(JR西日本発表資料より)

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 西日本旅客鉄道(JR西日本)をはじめとする関西の鉄道事業者20社局は23日、共同マナーキャンペーンの実施について発表した。「お酒の失敗。駅でも気をつけよう」をテーマに、20社局の列車内・駅構内に合計13,000枚のポスターを掲出する。掲出期間は9月1日から9月30日まで。

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 国土交通省の資料によれば、2002年から2013年にかけてホームからの転落事故は113件から221件へとほぼ倍増している。そのうち約6割が酔っ払いによる人身障害事故であり、これまでも国交省や各社による「プラットホーム事故0運動」などの多様な取り組みがなされてきた。

 一般的に、酔っ払いのホーム転落事故というと、線路にそって移動中に足がふらつき、転落する事例が多いというイメージがある。しかし、実際には起立もしくはベンチから立ち上がり線路側に近づき、ホームの端で停止できずそのまま転落する事例のほうが圧倒的に多い。この場合、酔っ払いが行動を開始してから転落するまで数秒と、対処までの時間がほとんどないことも問題とされている。

 最も多い、寝ている最中に放送に気づいて立ち上がり、そのまま直進して転落する事故に対応するため、すでにJR西日本では2015年、JR新大阪駅において、ベンチをホームと直角側に設置し直す対策を実施している。並行側に設置した場合と違い、直進してもホームにそのまま転落するおそれが少ない。

 ホームからの転落防止については、国交省は2020年までに1日の乗降10万人以上の駅について、ホームドアの設置を義務付けることとしている。しかし、乗降者数の少ない駅でも酔っ払いの転落事故は起こりうるものである。利用客に対する啓発活動ふくめ、今後とも継続的な対策が必要であろう。

 本キャンペーンは、1994年から「みんなでつくる みんなの快適」をコンセプトに、定期的に実施されている。直近では、2017年3月に「歩きスマホは危険」をテーマとして実施された。