バロテッリ論争の根底にあった「未完の大器」そのものに疑問を投げかけたイタリア・メディア。これに対し、バロテッリはピッチ上で(あるいはSNS上で?)どう応えるだろうか。 (C) REUTERS/AFLO

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 ニースのFWマリオ・バロテッリは、現地時間8月22日に行なわれたナポリとのチャンピオンズ・リーグ(CL)予選プレーオフの第2レグで精彩を欠き、批判を浴びている。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』からは、「本当に自分がトップクラスの選手だと思っているのか?」と酷評された。

 敵地での第1レグで0-2と敗れ、苦しい立場にあったニースだが、第2レグはナポリ・サポーターが入場禁止の「完全ホーム」。それだけに、1点取れば分からないとの予想もあった。
 
 しかし、バロテッリは不発に終わり、77分に途中交代。観客からはブーイングを浴びせられ、2戦合計0-4と予選敗退に終わった試合後には、ルシアン・ファブレ監督からも「悪いパフォーマンスだった」「もっと早く交代させるべきだった」とこき下ろされている。
 
 バロテッリといえば、数々の問題行動で知られる「悪童」だが、その一方で才能は高く評価されてきた。だからこそ、ファンやメディア、数々の指揮官たちが更生を信じてきたのだ。
 
 確かに、インテル時代はセリエAで3連覇を果たし、CLを含めた3冠を経験した。マンチェスター・シティでは、恩師ロベルト・マンチーニの下でプレミアリーグを制覇。ミランでCL出場権獲得に貢献し、イタリア代表でも準優勝した2012年のEUROでチームの牽引役となった。
 
 2014-15シーズンからリバプール、ミランと2シーズン連続でリーグ戦では1得点に終わったが、昨シーズンはニースで15得点と復活。定期的に、イタリア代表復帰の可能性についても話題が上がるようになっていた。
 
 しかし、ガゼッタ・デッロ・スポルト紙は23日の電子版で、プロとして10年のキャリアを積んできたバロテッリの実績が「十分ではない」と指摘している。
 
 リーグ戦で2ケタ得点を記録したのは4シーズンのみ。最多でも、昨シーズンの15点である。ミランで30試合に出場した13-14シーズンを除くと、常に出場試合数は26試合以下。負傷や出場停止で、シーズンの3分の1を棒に振っていることとなる。
 
 得点数はセリエAで47、プレミアリーグで21、リーグ・アンで15と、通算で83ゴール。だが、1シーズン平均では、約8得点に過ぎない。CLでは32試合出場8ゴールと、1点を挙げるのに4試合を要している。
 
 これらの数字から、ガゼッタ・デッロ・スポルト紙は、欧州の最高級のCFたちと比べ、バロテッリは「常に劣っている」と指摘。彼が「未完の大器」どころか、そもそも「大器」なのかどうかにも疑問符をつけたのだ。
 
 ポテンシャルは抜群と評され、自らもバロンドール受賞が夢だと口にしてきたバロテッリ。だが、母国のメディアからも見切りをつけ始められたのかもしれない。今月12日で27歳になった「スーパーマリオ」は今、崖っぷちに立たされている。