【全文その1】ハリルホジッチ監督、日本代表メンバー発表会見。なぜ27名を選んだのか

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8月と9月に行われるワールドカップ予選に向け、27名の日本代表メンバーを発表したヴァイッド・ハリルホジッチ監督。

会見は日本サッカー協会のYoutube公式チャンネルで生中継された。

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今回は、その代表メンバー発表会見の全文をお届け。

あまりの長文になるため、前編と後編の二記事に分けてお伝えする。

※できる限り口語のまま掲載

西野 朗(日本サッカー協会 技術委員長)

「改めてまして、皆さんこんにちは。たくさんお集まりいただきましてありがとうございます。

いよいよ1週間後に、ワールドカップ行きをかけた大きなゲームを迎えることになりました。

今まで非常に苦しいゲームを積み上げてきて、来週ホームでワールドカップ出場を決めることができます。そのメンバーをこれから監督より発表となります。

非常に厳しいゲームになることは間違いありません。

これは日本チームにとってだけではなくて、オーストラリアにとっても決して良くない状況の中で戦わなければならない。これは立場は同じだと思います。ただホームで戦える非常に大きなアドバンテージを我々は持っています。

過去にワールドカップの試合でオーストラリアに勝てたことがないというなかで、今回ロシアに向けての戦いのなかで、またオーストラリアと戦えるということで、歴史を変えたいと思います。

今代表チームは、この31日のオーストラリア戦にだけフォーカスをしております。イラク戦が終わった後、この準備を取ってきたわけで。今回のメンバーもこのゲームでタフに戦えるメンバーを選ぶことができました。非常に嬉しく思っています」

「ただ、チームだけ、選手だけで戦い抜くことは非常に難しいと思っています。たくさんのアドバンテージ、皆さんの一声、一息が大きなバックアップ、力になって、チームを押してくれることと思います。

我々も総力をあげてこのオーストラリア戦に向けてチームをバックアップしていきたいなと思っております。

間違いなく来週、ホームでワールドカップへの切符を取ってくれることを期待しております。たくさんの応援、期待したいと思います。

これからハリルホジッチ監督よりメンバーを発表させていただきます。ありがとうございます」

ヴァイッド・ハリルホジッチ(日本代表監督)

「コンニチワ。

我々全員にとって非常に重要な時期です。

他の試合とは違う試合です。ただのサッカーの試合ではありません。

これは日本という国家にとっても、この試合に興味を持つ人がたくさんいると思います。愛国心や誇り、そのようなたくさんのものがこの試合に絡んでくると思います。

だからこのチーム、日本代表が好きな人たちはこの試合を勝つために応援してもらいたいと思います。

オーストラリアに予選で日本がまだ勝ったことがないという話を聞いたことがありますけども、すでにオーストラリアとの1戦目で勝つ可能性がありました。

皆さんご存知だと思いますが、たくさんの困難な状況がありますけども、今まででリストを作るのが一番難しい状況でした。しかしながら、このチームはここで戦える個性を持っていると私は思います。

我々は悪い力でこの3次予選をスタートさせてきましたけれど、今は首位に立っています。

最近は批判なども耳に入ってきますけども、そういったところから私にプレッシャーをかけてきているという状況もありますが、私はこういった状況が好きです。攻撃されればされるほど、批判が多ければ多いほど、私はそれに応えるために強くなります」

「『このチームに個性がある』と話しましたが、そういったところをこの試合で必要としています。

この試合では、選手たちにサムライになってもらわないといけません。そしてゲームに参加する選手たちには、しっかり勝利を求めていってもらいたいと思います。

スポーツ面だけでなく経済面、いろんなことが絡んでくる。ワールドカップに繋がる試合ですから。そのためには最高の準備をしたいと思います。

難しい状況ではありますが、このチームにはそれができると思います。歴史に残る試合を作りたいと思っています。

ワールドカップへの出場を決める試合。オーストラリアに対する初めての勝利、そういったものをチャレンジとして捉えていきたいと思います。

恐れないで我々のホーム埼玉で、素晴らしい雰囲気の中で戦う試合です。このチームはサポーターの皆様の応援を必要としています。

こういったプレッシャーで初めてプレーする選手たちもいます。しかし、この重要な勝利を求めて全員で戦っていきたいと思います。

私は2ヶ月前から相手を分析してきていますが、そのためにロシアに行ってコンフェデレーションズカップも見てきました。つまり、相手のことを全て分析しているということです。

そして相手チームを見ますと、一人を除いてベストメンバーでこちらに来ます。特にフィジカル面で印象の強いチームです。非常にアグレッシブです。

フィジカル的な戦いもあるということを考えてそれに応えないといけませんが、我々の特徴もしっかり出しながら、自分たちを出して集中してたくさん、そして速く走って戦わないといけません。

それができれば、相手にとって困難なゲームを作ることができると思います。私はそれをポジティブに捉え、我々の前に立ちはだかっている大きな障害が、全員で一体となっていけば、サポーターと一つになっていけば、必ずそれを乗り越えて勝利を収められると思います。

これからリストを発表したいと思います。

合宿に初めて27人の選手を呼びます。何人かの選手に関して、いくつかの心配な点がありますので。リスクを冒したくないのでこうしました。手元に選手を呼んで、何人かの選手の状態や可能性を見るために呼びます。

ここ最近1ヶ月では、ドクターやトレーナーがヨーロッパやメキシコでケイスケを見たりしてきています。つまり、多くの情報が入ってきたということです。

全員を呼びますが、我々がここで作っているのは2,3人の選手ではなくグループの物語です。選手たちを見て、最も状態の良い選手たちを選びたいと思います。それで勝利を収めたいと思います」

キーパーは3人です」

ゴールキーパー:

川島 永嗣(メス/FRA)
東口 順昭(ガンバ大阪)
中村 航輔(柏レイソル)

「前回も来たエイジ、ヒガ、中村。

東口と中村に関しては、皆さんも状態を見ていると思います。

エイジに関しては不運なことにチームでポジションを奪うことができず、今は若い選手が出ています。

しかしプレシーズンのゲームにはたくさん出ていますし、そしてクラブの方にもお願いしたんですけれど、リザーブチームの方で試合に出させてもらっています。

このように、試合に出ながら準備をしてきています。その試合は2-0で勝ち、素晴らしい内容だったという報告も受けています。PKも止めたということです。

エイジのメンタル面での影響、そして経験というのはこういった試合で必要だと思います。彼の存在は重要だと思います。

そしてDFは8人です。サイドバックは4人」

サイドバック:

酒井 宏樹(マルセイユ/FRA)
酒井 高徳(ハンブルガーSV/GER)
長友 佑都(インテル/ITA)
槙野 智章(浦和レッズ)

「酒井や長友はコンディションを取り戻している状況にあります。

ゴートクは前の試合は出ていませんが、彼にもポジションを勝ち取ってもらいたいと思います。コンディションも上がっていると思います。

そして、センターバックは4人。

センターバック:

吉田 麻也(サウサンプトン/ENG)
昌子 源(鹿島アントラーズ)
植田 直通(鹿島アントラーズ)
三浦 弦太(ガンバ大阪)

経験と若さがここにはあります。若いと少し恐れというものもあるかもしれませんけれど。

植田や三浦などそういった若い選手には忍耐強く接し、マヤや昌子など経験豊富な選手たちもいます。

マヤと昌子はここ長い間、安定したプレーを見せてくれています。それも重要な要素の一つです。そしてフィジカル的な戦いが待っている試合で、体格もある選手たちです。

オーストラリアは14得点中コーナーキックからの得点が5つ、PKが3つありましたので、得点の6割がセットプレーからということになります。

彼らの長所であるセットプレーをやらせないために、しっかりそれを阻止しないといけません。

そして中盤です。まずは守備的なミッドフィールダーです」

※「その2」に続く