モンテッラ(左)はニアング(右)の振る舞いに失望を露わにしている。(C)Getty Images

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 今夏にワトフォードからミランにレンタルバックしたFWエムバイ・ニアングは現在、かつて指導を受けたシニシャ・ミハイロビッチ監督との再会を望んでいる。だが、希望するトリノへの移籍に目途は立っていない。そして現地時間8月23日、ニアングは「ストレス」を理由にミランの練習を休むと決めた。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。
 
 ミランはニアングをスパルタク・モスクワに売却したいと望んでいる。イタリア人のマッシモ・カレーラ監督が率いる同クラブとは、2000万ユーロ(約25億6000万円)という好条件で合意しているからだ。ミランはニアングを売却し、バルセロナのラフィーニャを狙っていると言われる。
 
 トリノもニアング獲得のオファーを出しているが、その提示額は1200万ユーロ(約15億4000万円)。当然、ミランはスパルタクとの取引を優先している。だが、トリノを望むニアングは、モスクワ行きを拒否。さらに23日、医者からの診断書付きでストレスを訴え、10日の休養が必要とクラブに通達した。
 
 もちろんこれは、事実上の練習ボイコットとの見方が大半。一級品の才能を持ちながら、以前から素行に不安を抱えるフランス人FWは、またしても精神面の危うさを露呈してしまった格好だ。
 
 当初はニアングに小さくない期待を寄せていたヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は、同日の会見で「ミランでプレーすることはストレスではなく喜びであるべき」だと主張。「その点で彼にはもっと期待していた」と失望を露にした。
 
 しかし、指揮官の発言に対して、ニアングも黙っていない。ミラン専門サイト『milannews』のインタビューで、「ストレスはテクニカルなことじゃない、ピッチ外で起きていることに関係している」と反論している。
 
「サッカーはずっと僕の人生における愛情であり、仕事だった。常に笑顔で鍛えてきたし、5年前からミランでプレーしており、チームメートたちも証言できるはずだ。僕はただ、どこでプレーするか選びたいだけなんだよ。他人ではなく自分で選びたい。何もミランやクラブには反発していないんだ。状況を説明したいだけなんだよ」
 
 実際には、契約下にある選手が自由に自分の希望するクラブに移籍できるとは限らないものだ。ただ、今夏のイタリアでは、去就問題を抱えた選手が、診断書を提出して練習を休むケースが少なくない。現在もユベントス移籍が注目されるラツィオFWケイタ・バルデ・ディアオが、似たような形で事実上のボイコット中だ。
 
 同じく診断書を出してフィオレンティーナの練習を休んだフェデリコ・ベルナルデスキとニコラ・カリニッチは、最終的にユベントス、ミランへとそれぞれ移籍した。ニアングは彼らに続き、希望するクラブへの移籍を勝ち取るのだろうか。