マフィンを原型にしたお菓子「甘食」。発祥地とされる東京都を中心に、東日本での知名度が高い......というよりも、それ以外の地域だと著しく低い。



浅草の商業施設「まるごとにっぽん」(東京都台東区)が甘食について調査したところ、関東地方では「食べたことがある」「知っているが食べたことはない」と答えた人が70%以上だった。

一方で、それ以外の地域だと50%を切ることも多く、中でも愛媛、徳島、宮崎、鹿児島、沖縄など、九州・四国地方での認知度は低かった。


甘食知名度調査

しかし、そんな甘食をより親しみやすい味、形にアレンジし、「東京のふるさとの味」を目指している店が「まるごとにっぽん」内にある。その店「壱(ichi)」は、マフィンを日本風にして誕生した甘食を、再度「洋」に寄せるという発想で、東京土産としての新たなポジションを狙っているという。

東京土産に進化した「甘食」を

甘食は19世紀末、代官山か新橋で誕生したとされる。100年以上にわたり愛されているこの焼き菓子を29年間作り続けている「壱(ichi)」が、幅広い世代が親しめる品を目指して開発したのが「洋風甘食」だ。


「壱」の洋風甘食

「洋風甘食」と従来の甘食との違いは、サイズと味のバリエーションの2点。子供には大き目だった甘食をサイズダウンしたうえ、従来はほぼ同一の味わいだったところをプレーン、チョコ、抹茶、くるみ&レーズン、オレンジピール、クランベリーの6種類の味を開発したという。2017年8月10日に発売された6フレーバーは、2個セットで194円、6種入りの「ギフトセット」が580円だ。


従来の甘食との比較

また、「まるごとにっぽん」内にある他の店舗でも、様々な地域の伝統的な料理・お菓子を夏に合わせてアレンジし、「夏の手土産」として提案している。

普段は秋田名物「きりたんぽ」を提供する「こめたんぽ」からは、「出汁」のかき氷と夏野菜のゼリーを使った「極冷え 出汁かき氷の稲庭うどん」、九州地方の和菓子を提供している「九州甘味処 うさぎ家」では、ロールケーキのようにご飯とあんこを巻き込んだ「うさぎ家巻きおはぎ」、「完熟屋」からは、山椒の花の蜜から作られたという、ほんのりスパイシーな「夏の伽藍山はちみつ」など、個性的な品が並んでいる。


極冷え 出汁かき氷の稲庭うどん


うさぎ家巻きおはぎ


夏の伽藍山はちみつ