マンガとアニメが人生のバイブル! イケメンヲタクのストイックな暮らしを取材してみた

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「分譲マンションを買えばローンを返すうちにグッズを買い逃します」
ヲタクに生きる、二次元×賃貸ライフの魅力に迫る

秋葉原も池袋も自転車でたったの15分!

秋葉原と池袋のちょうど中間にアヒルと暮らす、武士が大好きな通称アヒル武士さん。実家の香川にいる時からこの場所に住むと決めていた。理由はもちろん、二次元どっぷりな暮らしを謳歌するためだ。

「アニメイベントに通いやすい場所、それ以外のエリアは考えられなかったですね。自転車で15分程度で秋葉原にも池袋にも出られるのが気に入っています」

そして休日は秋葉原および池袋のアニメイベントへ。二次元の世界にハマったきっかけはSDガンダム。幼い子どもにもわかりやすいコミカルさが良かったと振り返る。

「7歳頃からSDガンダムのガチャポンやカードダスを集め始めました。カードダスを始めて3回目で【ナイトアムロ】を出した時の喜びは今も覚えています」

アヒル武士さんにとってマンガとアニメは『心の食事』。自身の精神の発達や思想に大きく影響しているという。なかでも『横山光輝三国志』は『人生のバイブル』として心に刻み込んでいる。

「職場でのコミュニケーションにマンガやアニメが役立つこともあります。上司から意見を求められた時は【三国志の劉備はこういう時にですね・・・・】と切り返して、その場を丸く収めたり」

また、『人生において大事なことは全てマンガとアニメから教わった』とも豪語する。

「コミュニケーション術を学びたいなら『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』という作品がオススメです。一人ぼっちの主人公が奉仕部という部活でさまざまな人間と関わりながら成長していく物語なんですが、人と接さなければ何も始まらないということを再認識させてくれます」

アニメをきっかけに始めた居合は試斬3段の腕前

物件探しの重点もマンガとアニメ!

物件探しの際、アヒル武士さんはトイレ&シャワー付きの部屋にこだわった。その理由にもあるアニメが大きく影響している。

「『鎧伝サムライトルーパー』をきっかけに武士道にハマりまして、居合は試斬3段です。体の穢れは心の穢れにつながると思うので、身だしなみには気を付けています」

彼にとってマンガとアニメは、まさしく『心血』そのものなのだ。
アヒル武士さんの暮らす部屋は月4万7000円。5万円以下を絶対条件にして探したという。

「地方出身者が都会でオタク道を極めようと思ったら、よほどのセレブじゃない限りは家賃を削りますよ。削った分をグッズの購入資金に充てるんです。こういう荒技ができてしまうのも賃貸のメリットだと思います(笑)。分譲ではローンを返しているうちに、欲しいグッズを買い逃してしまいます」

自転車移動にこだわる理由も家賃と同じ。交通費を削れば、その分をグッズ購入に充てられる。

「ここから秋葉原まで片道190円、往復380円。380円あったらガチャガチャが3回もできます。地元のオタク仲間にも、東京でオタ活するなら地理的要素をふまえて物件を探したほうが良いよ、とアドバイスしています」

アヒルのシロとは一緒に暮らして5年目。芸人を目指すパフォーマンスの相棒でもある

実家は「本城」、東京の部屋は「支城」

甲冑姿を披露してくれたアヒル武士さん

話を聞く限り大量のグッズを買い込んでいるようだが、部屋にはほとんどないように見える。
その理由は、年に一度香川の実家に持ち帰っているためだという。さもなければグッズが増え続け、生活スペースを確保できないそう。なので半年に一度、グッズたちに会いに行く。

「帰省したら、お菓子を大量に買い込んで、マンガやゲームを溜め込んだ部屋に引きこもり、徹夜で没頭します。マンガを読みながらゲームをプレイするという高等テクニックも駆使して(笑)」

実家の部屋には、これまで好きになった全作品がストックされており、城の構造で例えるならば『本丸』。東京の部屋は効率よくグッズを仕入れるための出張所的なもの、とアヒル武士さんは言う。

「どちらも、大好きなマンガ、アニメ、ゲームが詰め込まれた、自分にとって大事な拠点です」

香川と東京に自らの城を構え、アヒル武士さんの二拠点二次元ライフはこれからも続いていく。

文=野中かおり
写真=阿部昌也

※「CHINTAI2017年5月2・18日号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています。
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