外出中にスマホの充電が切れてしまうことって時々ありますよね。そんな場合に備えて、モバイルバッテリーをカバンに入れて持ち歩いている方も少なくないかもしれません。しかし、モバイルバッテリーはかさばりやすいので、持ち歩くのが煩わしいアイテムでもあります。

 

そんな方に朗報! なんと「ツバ」で自家発電する超薄型ペーパーバッテリーが登場したのです。自家発電なので、充電も必要ありません。現在はまだビンガムトン大学とニューヨーク州立大学が共同で開発している段階ですが、今後のバッテリーのあり方を激変させる可能性があるバッテリーといえるでしょう。

細菌が電気を生み出す

このペーパーバッテリーはExoelectrogen(電子生成菌)を含んだ細菌細胞を発電に利用。この電子生成菌はツバなどの細菌を含んだ液体から電気を自ら生み出します(ツバでなく汚れた液体でも可)。この菌はフリーズドライされており、劣化することなく長持ちするのが特徴です。

 

 

医療分野や電力不安定地域での活用に期待

このペーパーバッテリーは過酷な環境でも機能します。例えば、発展途上国や砂漠地帯などの電力供給が安定しない地域はもちろん、医療向けセンサーの電力として利用されることも期待できます(医療向けセンサーには、わずかな電力で稼働するものが多いため)。

 

現在はまだ開発段階のため、16枚のペーパーバッテリーを連結させて数滴のつばを垂らして、LEDライトを20分間点灯できるのが精一杯とのこと。

 

ただし、海外の人々の間ではポジティブな意見がみられます。「この発明は今後きっと面白い形になるはず!」「ツバで発電って…嫌悪感は残るけど、面白いわね」

 

電力面での改良が進めば、将来的にスマホを充電するために必要な電力を十分に供給できるようになるかもしれません。