2014年W杯ブラジル大会、グループDのウルグアイ戦で得点し、歓喜するイングランドのウェイン・ルーニー(2014年6月19日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】サッカーイングランド代表の最多得点記録を持つウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)が23日、代表引退を表明した。同代表のギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は、ルーニーの代表復帰に向けて動いていた。

 代表通算119試合に出場して53得点を記録している31歳のルーニーは、22日にサウスゲイト監督に電話で代表引退の意思を伝えたと明かした。

 ルーニーに電話をかけたサウスゲイト監督は、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)でプレーした昨季、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の下で出場機会を減らし、代表から落選していた同選手に対し、新天地エバートン(Everton)での活躍を祝福したという。

 リーグ開幕戦、第2節で連続ゴールを記録したルーニーは、ユナイテッドに移籍する前の10代にその名をとどろかせた古巣に復帰し、かつての姿を取り戻したかのようなプレーを見せている。

 通信社プレス・アソシエーション(Press Association、PA)に送った声明でルーニーは、「今週になってギャレス・サウスゲイトが電話をくれて、今後の試合のためにイングランド代表に戻ってきてほしいと伝えてくれたのは光栄だった」とコメントしている。

「だが長い間懸命に考えた末のことであり、僕はギャレスに国際舞台から引退することに決めたと伝えたんだ」

「本当につらい決断だったし、家族、エバートンの監督(ロナルド・クーマン<Ronald Koeman>監督)をはじめ、身近な人たちと話し合った」

「イングランドのためにプレーすることは僕にとっていつも特別なことだった。選手として選ばれ、キャプテンにも選ばれていつも誇らしかった。サポートしてくれたすべての人に感謝している」

「でも身を引くタイミングは今だと強く思っている」

 フィールドプレーヤーとしてはイングランド代表の史上最多出場記録を持つルーニーは、現在の自身の唯一の望みは、エバートンでタイトルを取ることだとしている。

 21日にユナイテッドのライバル、マンチェスター・シティ(Manchester City)戦でゴールを決め、アラン・シアラー(Alan Shearer)氏に続き、プレミアリーグでの通算得点数を200の大台に乗せたルーニーは、試合後に行われた英スカイ・スポーツ(Sky Sports)のインタビューで、自身の優先事項を暗に示していた。

 この日ルーニーは、「マンチェスター・ユナイテッドから出て行くのはつらかったが、エバートンに帰ってきたのは正しい決断だったと今は思う。今はすべてのエネルギーをエバートンの成功のためにささげたい」とコメントしていた。

■「ただ一人のワールドクラス」

 イングランド代表のレジェンド、ギャリー・リネカー(Gary Lineker)氏は23日、W杯(World Cup)や欧州選手権(UEFA Euro)でインパクトを残す結果ができなかった近年の代表チームにおいて、ルーニーだけがワールドクラスだったのは不運だったと話している。

 2004年の欧州選手権でルーニーは、4得点を挙げてイングランドの8強入りに貢献したが、準々決勝のポルトガル戦で骨折した。

「数少ない後悔の一つは、イングランド代表として大舞台で成功を収められなかったことだ」

「願わくば今の選手とギャレスに願いをかなえてほしいし、すべての人がチームを支えてくれることを望んでいる。いつか夢がかない、その時にいかなる立場であろうとファンとしてその場にいられたらと思う」

 2015年9月のスイス戦でルーニーは、ボビー・チャールトン (Bobby Charlton)氏が持っていたイングランド代表の最多得点記録を更新。ピーター・シルトン(Peter Shilton)氏の持つ同国代表の最多出場記録125も目前に迫っていたが、新たな記録を打ち立てることを望まなかった。

 ルーニーの代表最後の勇姿は、キャプテンを務めた昨年11月の2018年ロシアW杯(2018 World Cup)欧州予選のスコットランド戦となった。
【翻訳編集】AFPBB News